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» 2012年10月26日 23時55分 UPDATE

あなたに合った電子書店を見つけよう:これでもう迷わない、電子書店完全ガイド――Kindleストア (1/5)

eBook USERがお届けする国内の主要な電子書店の徹底レビュー。そう、これは“書店のレビュー”だ。第6回は、10月25日にオープンしたばかりのKindleストアを速報版でお届けする。

[鷹野 凌,ITmedia]

 10月25日、かねてからそのオープンが注目されていたAmazonのKindleストアが、日本でも正式にオープンしました。「電子書籍」というと、どうしても「どの端末がいいかな?」とハードウェアありきで考えがちです。Kindleの場合も、「Kindle Paperwhite」や「Kindle Fire HD」などの端末予約受け付けが始まっていますが、大切なのはストアの中身です。読みたい電子書籍を探したり、購入したり、読むためのツールを提供したり、保管したりといった、総合的な「サービス」を提供しているのが電子書店だからです。端末は数年で買い換えてしまうかもしれませんが、電子書店の利用はそれより長期間になる可能性が高いのです。

 電子書店事業にはさまざまな企業が参入していて、それぞれに特徴があります。そして、「どのストアが良いのか?」をなかなか判断しづらいです。そこで本稿では、主要な電子書店を以下の5つの要素に基づきレビューしています。なお、原稿執筆中にも刻一刻とあちこちに手を加えられている状況下なので、正確さより速報性を優先した形になっていることを予めご了承ください。

 各項目について、3点を平均とし、いい所があれば加点、悪い所があれば減点という形で評点を付けています。記事の最後で、これらの評点結果をチャートグラフにしていますので参考にしてください。

tnfig00s.jpg 10月24日、Amazon.co.jpのトップページには、ベゾスCEOの名でKindleストア開始のお知らせが報告されていました

 第6回目は、Amazonの「Kindleストア」をレビューします。Kindleストアは、ネット通販最大手Amazon.co.jp中に用意された、デジタルコンテンツの配信専門店です。電子書籍だけでなく、アプリケーション・ゲーム・音楽などの配信も行なっていますが、本稿ではあくまで”電子書店”としての実力をチェックしていきます。

 運営はアメリカワシントン州シアトルのAmazon.comで、販売事業者はAmazon.com Int'l Sales(※出版社の場合もあります)、日本での問い合わせ窓口はアマゾン ジャパンとなっています。

 Kindleストアはマルチデバイスに対応しており、Android/iOSアプリがストアの開設と同時に更新され、Amazon.co.jpのアカウントでもログインできるようになりました。また、専用の端末として電子ペーパーベースの「Kindle Paperwhite」が11月19日に、タブレット「Kindle Fire」「Kindle Fire HD」が12月19日から発売予定になっています。PC向けには「Kindle Cloud Reader」というWebアプリが存在しますが、日本のKindleストアにはまだ非対応のようです。

tnfig01.jpgtnfig02.jpg 左図/Kindle Paperwhiteはフロントライト付きのE Ink電子書籍リーダー端末で、Wi-Fiのみのモデルと3Gも搭載するモデルの2種類が用意されています。3G接続は無料(日本国内のみ)です。右図/Kindle FireとKindle Fire HDは、Androidベースのタブレット端末です。解像度・内部ストレージ容量などの違いがあります

ラインアップは充実しているか?

 Amazon.co.jpから検索対象を[Kindleストア]にしてキーワードを何も入れずに検索すると、左カラムのカテゴリ[Kindle本]には145万3258件と表示されました(本稿執筆時点)。これは、洋書も含めたAmazon.co.jpで購入できるすべての電子書籍の数です。[Kindle本]を開くとカテゴリ別の数字が表示されますが、Kindleストアの登録書籍には複数のカテゴリが登録されている場合があるので、縦に合計しても総ラインアップ数にはなりません。ただ、[Kindle洋書]と他のカテゴリに重複がないと仮定すると、日本語書籍数は6万7460件ということになります。

tnfig03.jpgtnfig04.jpg 左図/検索対象を[Kindleストア]にしてキーワードを何も入れずに検索した結果。右図/カテゴリの[Kindle本]を開いた状態。一番下の[Kindle洋書]が138万5798件、それ以外のカテゴリを合計すると6万1143件。複数カテゴリが登録されている場合もあれば、カテゴリが登録されていないものもあるようです

 次に、カテゴリ別の数字です。前述の通り、複数のカテゴリが登録されている場合があるので、縦に合計しても総ラインアップ数にはなりません。また、原稿執筆時点では、少し時間をおいてチェックすると件数の増減が見られたので、参考程度に留めてください。

カテゴリ 件数
文学・評論 26130
人文・ 思想 2551
社会・政治 1327
ノンフィクション 1400
歴史・地理 823
ビジネス・経済 1538
投資・金融・会社経営 311
科学・テクノロジー 1380
医学・薬学 456
コンピュータ・IT 188
アート・建築・デザイン 1115
趣味・実用 1585
スポーツ・アウトドア 229
資格・検定 26
暮らし・健康・子育て 716
旅行ガイド・マップ 132
語学・辞事典・年鑑 85
教育・学参・受験 163
絵本・児童書 205
コミック 15080
ラノベ・BL 3894
エンターテイメント 494
楽譜・スコア・音楽書 2
アダルト 1313
Kindle洋書 1385798
Kindleストアのカテゴリ別ラインアップ(2012年10月25日時点)

 [Kindle洋書]以外で件数が多いのは、[文学・評論]の[小説・文芸]と、[コミック]です。左カラムメニューから[無料本]を開くと、書影に「青空文庫」と記された本がズラッと並びます。これも、[Kindle洋書]とほかのカテゴリに重複がないと仮定すると、日本語の無料書籍は1万6757冊ということになります。

tnfig05.jpgtnfig06.jpg 左図/左カラムメニューから[無料本]を選択すると4万3000件と表示され、[Kindle本]を開くと内訳が表示されます。右図/この書影には「青空文庫」と記載されています

 「全体から洋書を引くと日本語書籍数になる」という仮定に間違いがなければ、無料分を除外した日本語書籍は約5万冊。これはサービス開始時点での蔵書数としてはかなり多いですが、本特集でこれまでレビューをしてきたhontoBookLive!紀伊國屋書店BookWebPlus(Kinoppy)GALAPAGOS STOREと、近日中に掲載予定のReader Storeなど、ほかの電子書店の現在のラインアップよりは若干少ない(☆-0.5)という状態です。また、いまのところ雑誌の取り扱いはない(☆-0.5)ようですが、ヘルプなどを読むと定期購読・自動配信の仕組みがあるようなので、いずれ雑誌の配信も始まるのだと予想されます。

評点:☆2.0

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