Kindleストアで販売している電子書籍は、Android端末、iOS端末と、今後発売されるKindle端末で読むことができます。PCからの購読には未対応です。
Kindleストアで購入した電子書籍を読むには、端末の登録が必要(アプリからログインすれば自動登録されます)で、購入した書籍を端末へダウンロードする必要があります。購入した書籍は、購入時に指定した端末へ自動的にダウンロードされます。ダウンロードが完了していれば、ネットワークの接続がなくても読むことができます。自動的にダウンロードされない場合や、購入時に指定した端末以外で読みたい場合は、アプリのメニューから[同期]すればOKです。
なお、サポートへ問い合わせてみたところ、1つのアカウントに登録できる端末の台数には制限がありませんが、1つの書籍を同時にダウンロード可能なのは最大で6台まで(☆+0.5)とのことです。6台にダウンロード済みで、さらに別の端末へダウンロードしようと思ったら、ダウンロード済みのいずれかの端末からコンテンツを削除するか、端末登録を解除する必要があります。端末登録は、アプリのメニューか、アカウントサービスの[ダウンロード]→[My Kindle]→[端末の管理]から解除できます。恐らく実際に利用している中で、困った事態に陥ることはないと思われます。
ここからはまず、Androidアプリ(スマートフォン)のビューワについてチェックしていきます。
続いて、Androidタブレットの場合です。
Androidアプリで気になったのは、全文検索機能がないこと、選択範囲をウェブ検索する機能が無いこと、選択範囲を引用したSNS投稿機能がないことです。特に後者はiOSアプリでは利用できる機能なので、気になる部分ではあります。
続いて、iOSアプリで読む場合です。以下はiOS6にバージョンアップしたiPod touchを用いています。
最後に、iPadで読む場合です。
iOSアプリで気になったのは、全文検索が機能していないこと、選択範囲をウェブ検索する機能がないこと、行間調整ができないこと、ピンチイン・ピンチアウトで文字サイズが変更できないことです。iOSにはSNSへの引用投稿機能がありますが、つい先日ソニーReaderが同様の機能を無効化していますので、今後どうなるか分からないという不安が残ります。
Androidアプリ、iOSアプリに共通して気になる点は、本棚機能がないところです。もちろん購入した書籍をキーワードで検索したり、タイトル・著者名で並べ替えることはできますが、例えば同じシリーズだけを別フォルダに分けて1巻から順に綺麗に並べるようなカスタマイズ整理ができないのは、本棚に並ぶコレクションを眺めるのが好きな方には少し残念に感じられるかもしれません。
ただ、総じて言えば、基本的には必要十分な機能を兼ね備え、「いつでもどこでも」という読書環境を提供できているサービスだと言えるでしょう。
評点:☆3.5
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