タッチパネルの操作はAndroidやiOS端末とほぼ同じで、画面中央をタップでメニューが表示される。画面中央から左側をタップでページめくり、戻る場合は右端、タップ&ホールド(長押し)で範囲選択やメモなどのオプションメニュー表示となっている。
フォントの大きさや種類(明朝とゴシック)、行間や余白の調整、背景色の変更などもできる。[読み上げ機能]もあるようだが、著者の所有しているコンテンツで対応しているタイトルはなかった。
Kindle Fire HDとKindle Fire HD 8.9は解像度が違うので、同じ設定でも表示される文字数は異なる。フォントサイズ4、行間狭、余白標準で比較をしてみる。
続いて、コミックの場合をチェックしてみよう。
「Amazonのコンテンツ配信サービスを利用する専用タブレット端末」としてはよくできている。問題はやはり、Amazonアプリストアがなかなか充実しない点だろう。他社サービスの資産がなく、今後もAmazonのサービスを中心に利用するという割り切り方をするなら、よい選択肢の1つだろう。常時持ち運ぶ場合はKindle Paperwhiteで、家でじっくり読む場合はKindle Fire HD 8.9という使い分けもよいかもしれない。ちなみに7インチのKindle Fire HDは、著者には帯に短したすきに長しというサイズなので、片手で持ちやすいNexus 7を頻繁に利用している状態だ。
いずれにせよ、このサイズのタブレットは今までiPadの独擅場といっていい状況だったのが、最近になって次々と魅力的な端末が登場している。選択肢がたくさんあって、ユーザーが迷うくらいの状況の方が、競争によってもっとよいものが生まれるのではないだろうか。
フリーライター。ブログ「見て歩く者」で、小説・漫画・アニメ・ゲームなどの創作物語(特にSF)、ボカロ・東方、政治・法律・経済・国際関係などの時事問題、電子書籍・SNSなどのIT関連、天文・地球物理・ロボットなどの先端科学分野などについて執筆。電子書籍『これもうきっとGoogle+ガイドブック』を自主出版で配信中。
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