角川グループの電子書店「BOOK☆WALKER」のiOSアプリ「BOOK☆WALKER Viewer」。本稿執筆時点のバージョンは2012年12月10日更新の3.0.1で、従来のアプリとは別の新アプリになっている。電子書店の詳細なレビューは『電子書店完全ガイド――BOOK☆WALKER』で確認してほしい。
BOOK☆WALKER Viewerでは、フォントサイズの調整と、ページめくりのアニメーション表示オン/オフ切り替え、見開き表示時の中央線オン/オフ、画面の明るさ調整などができる。新アプリのフォントはモリサワで、設定から変更はできない。
ドワンゴの電子書店「ニコニコ静画(電子書籍)」のiOSアプリ「ニコニコ静画(電子書籍)」。本稿執筆時点のバージョンは2012年12月13日更新の2.0.4。電子書店の詳細なレビューは『電子書店完全ガイド――ニコニコ静画(電子書籍)』で確認してほしい。
ニコニコ静画(電子書籍)では、フォントサイズの調整と、縦書き横書きの変更、画面の明るさ調整などができる。フォントは変更できない。
電子書店「eBookJapan」のiOSアプリ「ebiReaderHD」。本稿執筆時点のバージョンは2012年12月9日更新の2.1.0.0。電子書店の詳細なレビューは『電子書店完全ガイド――eBookJapan』で確認してほしい。
ebiReaderHDでは、フォントサイズの調整と、はしらやページ番号の表示/非表示、画面の明るさ調整などができる。フォント(ライセンス情報によるとIPA)は変更できない。自動ページめくりができるのはユニークだ。
Googleの電子書店「GooglePlay ブックス」のiOSアプリ「Google Play Books」。本稿執筆時点のバージョンは2012年11月14日更新の1.4.2。
GooglePlay ブックスでは比較用に用いた書籍(『聖剣の刀鍛冶 1巻』MF文庫J)の取り扱いがないため、Nexus 7での比較と同様に青空文庫の「坊っちゃん」でチェックしようとした。ところが、「坊っちゃん」はAndroidでは「フローテキスト(リフロー形式)」なのに、同じ書籍がiOSでは「スキャンされたページ」だった。ストアの書籍情報で「特長 フローテキスト, スキャンされたページ」と併記されているものを幾つか試してみたが、iOSでリフロー形式の書籍は見つけられなかった。
Appleの電子書店「iBookstore」は、まだ日本語書籍の販売が始まっていない。夏目漱石の「坊っちゃん」が一時期登録されていたが、本稿執筆時点では検索しても見つからなくなってしまった。ただ、iOSアプリ「iBooks」はEPUB 3に対応して日本語の縦書き表記が可能で、PDFを読み込んだりiCloudと連携もできるようになっている。本稿執筆時点のバージョンは2012年11月14日更新の3.0.2。
iBooksでは、フォントサイズの調整と、ページの表示方法(ブック・フルスクリーン・スクロールの3種類)と配色の変更、画面の明るさ調整などができる。フォントは游ゴシック体、游明朝体、ヒラギノ角ゴ、ヒラギノ明朝(デフォルト)、ヒラギノ丸ゴ W4から選択できる。
ビューワの「読みやすさ」は個人差があるので、一概にどれが良いとはいいづらいが、例えばフォントの種類、大きさ、行間、文字間、余白、背景色、文字色などが、ユーザー側で任意で変更できれば、自分に合ったものにカスタマイズできる。それは、紙の書籍にはできないことだ。次回はコミックの画質についてチェックする。
フリーライター。ブログ「見て歩く者」で、小説・漫画・アニメ・ゲームなどの創作物語(特にSF)、ボカロ・東方、政治・法律・経済・国際関係などの時事問題、電子書籍・SNSなどのIT関連、天文・地球物理・ロボットなどの先端科学分野などの分野について執筆。ブクログのパブーで電子書籍『これもうきっとGoogle+ガイドブック』を販売中。
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