では次に、「読みたい本を簡単に探せるか?」をチェックします。Reader StoreはPC・スマートフォン向けのWebサイトのほか、Reader端末専用画面、PlayStation Vita専用画面が容易されています。Androidアプリ内から開くストアは、Webとまったく同じです。PC向け画面は左右にメニューがある3カラム型ですが、スマートフォン向け画面は左右カラムがなくメニューが末尾に追加されるような形で1本化されています。また、PC向け画面からは試し読みができません。
まずPC Webからチェックしていきます。読みたい本の書名が分かっている場合は、サイトの上部にある検索欄からキーワードを入力すればOKです。サジェスト機能に対応しているので、書名・著者名・出版社名などの一部を入力すれば、検索候補一覧が表示されます(☆+0.5)。
読みたい作品が決まっておらず、「何か面白い本はないかな?」と探す場合は、画面上部にある[書籍][コミック][雑誌]カテゴリタブか、左カラムの入荷リスト・新着やスタッフのおすすめ、ジャンル一覧・著者名一覧・出版社一覧や、右カラムのランキングなどから選択していく形になります。カテゴリにはそれぞれトップページが用意されています。
キーワード検索の際には著者名・出版社名や価格帯などさまざまな条件で絞り込みできるのに、ジャンルから先に絞り込んでいくと追加条件での絞り込みができないのは少し気になります(☆-0.5)。例えば[書籍]の[文学]から[ライトノベル/ティーンズノベル]を選択すると、4000件以上表示されますが、そこから追加条件で絞り込めないのです。よって、ジャンルから絞り込んでいった場合は、キーワード検索のときと比べて使い勝手が大きく異なります。
検索結果一覧から作品をクリックすると、書籍の詳細画面が表示されます。購入前にはファイル形式が分かりません。ファイル形式が分からないと困るサービス仕様ではないですし、ダウンロード後は[書籍情報]から調べることができますが、事前に調べることができないというのは何かむず痒い気がします。
作品詳細画面から著者名をクリックすると、検索結果一覧表示になります。[カートにいれる][キープリストに入れる]ボタンは要ログインとなっています。[同じシリーズの書籍]と[この作家による書籍]の一覧に対応しているのは良いのですが、まとめ買い機能がないい(その代わり一部の書籍だけ「セット販売」が用意されている)ため、続刊を買う場合は1つ1つリンクを開いて[カートに入れる]ボタンをクリックしていく必要があります。
SNSへの共有は、Twitter、Facebookに対応しています。TwitterとFacebookには公式アカウントがありますが、英語で米国Reader Storeの情報発信だけをしています。日本のユーザー向けに、日本のReader Storeの情報発信をするアカウントも用意して欲しいところですね。
また、PlayStaion Vitaに対応している書籍はサービス開始時点で約3300冊と、PC WebのReader Storeで見た場合非対応になっている場合の方が多いのですが、トップページバナーの「PS Vitaで読めるシリーズリスト」からは各書籍へのリンクが貼られておらず、検索でもPS Vita対応書籍だけを絞り込むことができない状態になっています。
続いて、スマートフォン向け画面です。[雑誌]カテゴリの大半がスマートフォンに対応していないため、メニュー構成がPC Webとは若干異なります。
続いて、Reader端末向け画面です。Reader端末の場合もスマートフォン向けと同様、メニュー構成がPC Webとは若干異なります。
PS Vita向け画面は割愛させて頂きます。
Reader Storeには、ユーザーによる評価点やレビューが存在しません(☆-0.5)。例えば同じ出版社の同じ書籍でも、配信されている電子書店で若干内容が異なる場合もある(イラストの大きさなど)ので、「そのストアで購入したユーザー」の意見を参考にしたいところではあります。
一方で、[平積表示]の迫力は特筆すべき点です。ただ、全般的にほかの電子書店に比べると、検索性に改善の余地があると感じます。特に、ジャンルから絞り込みしていった場合に追加条件で絞り込めない仕様(キーワード検索からなら可能)は、改善を期待したいところです。
評点:☆2.5
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