電通、電子雑誌プラットフォーム「Magaport」でエコシステムの形成へ

電通は、出版社がコンテンツの入稿・販売管理・広告管理を一元的に行える電子雑誌業務支援システム「Magaport」を開発した。電子雑誌プラットフォームとしての位置づけを狙う。

» 2011年08月17日 18時53分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 電通は8月16日、出版社がコンテンツの入稿・販売管理・広告管理を一元的に行える電子雑誌業務支援システム「Magaport」を開発、複数の電子書籍ストアへの対応を開始した。

 同システムは、電子雑誌プラットフォームを狙って立ち上げられたもので、電子雑誌の流通に特化しているのが特徴。Adobeの「Digital Publishing Platform」やACCESSの「ACCESS Digital Publishing Ecosystem」に類するものといえる。

コンテンツの管理や閲覧データの管理などはブラウザ上で行える

 「広告も含めた電子雑誌販売のためのワンストップ型サービス」を目指し、「コンテンツ管理」「閲読データ管理」「広告管理」「売上データ管理」などの機能が提供される。特に、広告管理の部分では、読者の閲読状況をログ集計/分析し、電子雑誌広告の媒体価値を上げることができるとしている。出版社からのコンテンツ入稿はPDFで行う。

Magaportのイメージ

 同システムは、電通がヤッパとの提供で2009年9月から提供している電子雑誌配信サービス「MAGASTORE」などに参加する出版社約100社、270誌向けにすでに提供が開始されており、今後はほかの電子書籍ストアなどとの連携も視野に入れる。

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