インタビュー
» 2015年06月13日 07時00分 UPDATE

電子書籍がいいのは、本を手に入れ、読むための手段を増やしたこと 古市憲寿の“I Love ebook”宣言 (1/4)

[出版デジタル機構]
古市 憲寿さん

古市 憲寿(社会学者)

1985年生まれ。東京大学大学院博士課程在籍。慶大SFC研究所上席研究員。若者の価値観や生き方を研究し、同世代の本音を代弁する若手論客としてメディアで活躍中。著書に『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)、『だから日本はズレている』(新潮新書)、共著に『社会の抜け道』(小学館)などがある。電子書籍版も発売中。


電子書籍が好きなところは暗闇でも読めるところ

古市 憲寿さん

 電子書籍は、基本的には移動時間に読むことが多いです。夜中のタクシーの中で紙の本を読むのは難しいですが、電子書籍なら大丈夫ですしね。あと、これは人によるのかもしれませんが、僕は電子書籍だと読んでいても車酔いしないんです。なんででしょうね、画面が明るいからかな。

 昔は、海外旅行に行くときは、結構な本を買って持って行きましたが、それもなくなり、おかげで荷物がだいぶ減りました。あと旅行に欠かせないガイドブック。これも電子版が断然便利です。旅行先で、ガイドブックを眺めながら街を歩くのってかっこいいものじゃないし、外国人観光客だと言って歩くようなものです。でもタブレットを見ているのなら、“普通の人”ですから、恥ずかしくもない。

 雑誌も今はほぼ電子版で買っています。紙の雑誌で買うといずれは捨ててしまいますが、電子版なら取っておけるので、便利ですね。

古市 憲寿さん

 あと電子書籍でよく読むのは、マンガです。子どものころに読んだマンガをもう一度読みたいと思っても、置き場が実家だったりすると、諦めざるを得なかったりしますよね。全く同じ紙の本を買い直すのはいまひとつ気が進みませんが、電子版ならいいかな、と思えます。付加価値があったらなおさらです。この前も、『DRAGON BALL』(鳥山明、集英社)が読みたいなと思っていたら、「オールカラー版」があったので大人買いしました。

 『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博、集英社)もやはりカラー版を大人買い。こういうプラスαのバージョンがあるのも魅力です。

 電子書籍は、場所を気にせずに取っておけるので、ストレスなく本を買えますね。しかも劣化もしない。本を購入するハードルがぐっと下がったように思います。「ちょっと読んでみようかな」という本でも、気軽に買うようになりました。

 最近読んだのは、日本の死刑制度について書かれた『絞首刑』(青木理、講談社)、それから『史上最強の論理パズル』(小野田博一、講談社)。『絞首刑』は飛行機に乗る直前に急に死刑制度について知りたくなってダウンロードしました。一緒に『死刑執行人の日本史』(櫻井悟史、青弓社)も読みました。『史上最強の論理パズル』は、クイズ好きの友だちとご飯を食べている時に、その場で使うためにダウンロード。電子だと仕事の資料ではなく、楽しみで読む本が多いですね。

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