Amazon、国立国会図書館が所蔵するパブリックドメイン古書のKindle版を配信開始

1タイトル100円。2014年内に1000タイトル以上を配信予定。

» 2014年10月29日 14時00分 公開
[宮澤諒,eBook USER]

  アマゾンジャパンは10月29日、国立国会図書館(NDL)で所蔵し、近代デジタルライブラリーで公開されているパブリックドメインの古書を、Amazon Kindleストアに新たに設けられたカテゴリ「Kindle アーカイブ」で発売すると発表した。

Kindle アーカイブ Kindle アーカイブ

 安藤広重の『東海道五十三次』、葛飾北斎の『冨嶽百景』など世界的に有名な浮世絵から、福沢諭吉の『学問ノススメ』、芥川竜之介の『羅生門』などの名作まで、1タイトル100円で販売している。現在は431点を配信中、著作権の保護期間が切れた名著をセレクトしていき、2014年内には1000冊以上を配信する予定。

 Kindleコンテンツ事業部の友田雄介事業部長は、「近デジでも公開されているものだが、“そのままでは非常に使い勝手が悪い”ので、自社で加工してKindle本として配信することになった」と述べている。

 似たような取り組みとして、インプレスR&Dも4月21日に、国立国会図書館のパブリックドメインコンテンツを製本し「NDL所蔵古書POD」として販売する取り組みをスタートしている。PODとは、プリント・オンデマンドの略で、要求に応じて印刷するもの。

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