「電子書籍の索引ページを軸にセマンティック化しよう」――ビッグデータ専門家が提唱

電子書籍において索引ページをより活用するには――ビッグデータ関連のIT書籍作者であるアリスター・クロール氏が提唱する「API for Books」に注目だ。

» 2013年02月28日 13時54分 公開
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 WordPress向け電子書籍CMSプラグインをオープンソース公開中のPressBooksが、ビッグデータ関連のIT書籍作者であるアリスター・クロール氏が提唱する「API for Books」提案を紹介している。

 クロール氏は、出版業界プロが見逃しがちな電子書籍の最後に付けられる「用語索引ページ」に着目。EPUB電子書籍ファイルの制作経験者なら分かると思うが、索引ページは通常、本文中の各キーワードをHTMLの<a>タグで相互参照する構造となっている。その<a>タグに「id="place"」「id="people"」などの属性を加えるだけで、例えば登場キャラたちの地図上での経路追跡などが行なえる、セマンティック型の電子書籍ビューワが実現可能になるとのこと。

 日本でもすでに「一太郎2013 玄」など、EPUB制作者向けの自動索引生成機能を搭載しているオーサリングツールが幾つか存在するが、クロール氏の提案は今後とても重要なものになっていくだろう。

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