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» 2012年11月06日 08時00分 UPDATE

日米Kindleアカウントを結合しても購入ストアは自由に切り替えできます

Amazon.comでKindleを利用していたユーザーは国内でのKindleストア開始に伴ってアカウント結合を図るかどうか迷っているかもしれない。そんなパワーユーザーに向けたアカウント関連のトピックをまとめた。

[代助,ITmedia]
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 「日米アカウント結合後は米Kindleストアで購入できなくなるので注意が必要」という情報。これは正しくもあり、誤りでもあります。実際にアカウントを結合して検証してみました。

 結論は「日米アカウントを結合すると実質的にシングルアカウントになるので、購入ストアはAmazon.co.jp(JPストア)かAmazon.com(USストア)のいずれかを選ぶ必要がある。両方のサービスを同時には受けられないが、購入ストアはいつでも自由に変更できる」ということです。一定の制約(後述)を受けますが、1つのアカウントで日米両方のKindleストアから購入できるようになります。

日米アカウントを結合するためには

 USストアの[Manage Your Kindle]から行います。ただし、JPストアでコンテンツ購入済みの場合は、カスタマーサービスへ依頼する必要があります。また、JPストアにデバイス登録されている場合は、いったん、[My Kindle]から登録解除が必要です。

 そのほか、USストアとJPストアでIDとパスワードが同一の場合にはエラーとなることも報告されています(参考:『既存Kindleユーザーの日米Amazonアカウントのライブラリ統合について』)。解決できない場合はカスタマーサービスへ照会することをお勧めします。

 わたしの場合、JPストアでコンテンツを購入済みだったため、カスタマーサービスへ依頼せざるを得ず、依頼から2時間ほどで結合完了の返信メールがありました。依頼時に求められたUSストアの登録情報は次のとおりです(今後変更になる可能性もあります)。

  • メールアドレス(E-mail)
  • アカウント名(Name)
  • 請求先住所(Billing address)

アカウント結合するメリット

  • USストアとJPストアの各ストアで購したコンテンツやPersonal Document Serviceのドキュメントファイルが1つのライブラリに統合されます
  • 選択する購入ストアに応じてKindleデバイスやKindleアプリ(Androidのみ)は自動でアクセスするストアを判定します。言語環境を変更したり、ログインし直す手間が省けます
  • 購入ストアに関係なくライブラリにあるコンテンツはWhispersyncで最新の閲覧場所、メモ、ハイライトなどを同期できるようになります
  • 購入ストアがJPストア時は日本円、USストア時はUSドル建て決済が可能になります
  • デバイス管理も統合され、Manage Your KindleとMy Kindleの登録デバイスは同一内容になります

購入ストアの切替えで注意すべきこと

 音楽やビデオ、アプリのコンテンツについて、日本国内のUSストアユーザーであれば書籍以外のサービス利用には一定の制限があるのであまり影響ないように思います。

 米国在住の方はUSストアの地域制限がないフルサービスを受けているので書籍以外のコンテンツを購入していると影響があるかもしれません。(検証できないので憶測ですが)購入ストアをJPストアへ切り替えたことで利用できなくなった購入済みコンテンツはUSストアへ戻すことによって再び利用可能になるのではないかと思います。

  • USストアが提供している新聞や雑誌の定期購読商品は、結合と同時に自動キャンセルされ未発行の既払い分がある場合は返金処理が行われます
  • Amazon.com MP3ストアで購入した音楽はCloud Playerではサポートされなくなります。アカウント切替前にローカルディスクにダウンロードしておく必要があります
  • 購入したビデオは地域制限があるためアカウント切替後は利用できなくなります
  • 購入したアプリやゲームは継続して使用可能です

 書籍と定期購読商品以外は検証していませんので、詳細はUSストア公式ヘルプを確認してください。不安な方はアカウント結合を見送った方が良いと思います。

アカウント結合後にどちらの購入ストアになっているか確認する

 アカウント結合直後は購入ストアはUSストアの状態です。USストアの[Manage Your Kindle]にアクセスするとメニューバーの下に次のようなメッセージが出ています

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 購入ストアがJPストアを選択されているとUSストアの[Manage Your Kindle]には次のように表示されています。

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 購入ストアがJPストアを選択されている場合は、JPストアの[My Kindle]のメニュー下には次のように表示されます。

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購入ストアをUSストアからJPストアへ切り替える

 切り替える方法は幾つかあります。そのうちの1つをご紹介します。Amazon.comの[Manage Your Kindle] > [Country Settings]から欄外にあるLearn Moreを選択します。

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 Your Kindle Storeメニューが現れるので、Learn about transferring your Kindle account to Amazon.co.jpをクリックします。

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 注意事項が表示されますので内容を確認し、Yes, Change Preffered Shopping Siteをクリックします。キャンセルする場合はNo, Thanksを選びます。

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 この時、USストアの定期購読商品(Kindle Subscriptions)を購入している場合は、以下のように異なるメッセージが表示されます。購入ストアをJPストアへ変更したと同時にキャンセルされ、購読料を支払っており未経過分がある場合は返金処理が行われます。登録メールアドレスに“Kindle Subscription Cancellation Confirmation”というタイトルのメールが届きます。

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 これで購入ストアをUSストアからJPストアへ切り替えることができましたので、日本語書籍やコミックを購入することができます。

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購入ストアをJPストアからUSストアへ切り替える

 USストア側の[Manage Your Kindle]から切り替える場合は上述の最後の部分でUSストアがクリックできるようになります。

 購入ストアがJPストアの場合は[My Kindle]からも切り替えることが可能です。

 JPストアの[My Kindle]にアクセスして、居住国設定を選択。欄外の「詳しくはこちら」をクリックします。

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 Kindleストアの選択画面になりますので、「Amazon.comに登録を変更するには」をクリックします。

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 注意事項が表示されるので内容を確認し、問題なければ「はい。好みのショッピングサイトを変更します」をクリックし、キャンセルする場合は「戻る」を選択します。

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 これで購入ストアをUSストアに戻すことができました。

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 このように購入ストアの変更は自由に何度でも行うことができます。

選択している購入ストアに合わせて自動的にUSストアまたはJPストアへアクセス

 Kindle PaperwhiteやKindle Fire HD(7インチ)、Kindle for AndroidはKindleストアへアクセスすると、選択している購入ストアにあわせて自動的にUSストアまたはJPストアのKindleストアへアクセスします。Kindle for iOSはAppleのアプリ内課金の制限があるためアプリ内からKindleストアへ直接アクセスすることはできません。

 試しにWebから購入ストアのJPストアとUSストアを切り替えてKindle for Android内でストアへ移動してみると自動識別していることが分かります。

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日本語書籍はJPストアに限定される

 購入ストアをUSストアに選択していて、JPストアのコンテンツを購入しようとすると購入ストアの切り替えを促されます。USストア選択時には日本語書籍が購入できません。

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 一方、USストアで購入する場合、購入ストアを自動識別するKindleデバイスやKindle for Androidからは購入ストアをUSストアに変更しなければなりませんが、Web上からはJPストア選択時であってもUSストアでUSドル建てで購入することができます。

 ただし、USストアが提供する定期購読商品(Kindle Subscriptions)は以下のように地域制限のため購入できません。すべて購入できるわけではありませんが、JPストア選択時にもUSストアの書籍をドル建てで購入できることは、さらに「購入ストア切替え」という手間を減らせそうです。

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 将来的にはJPストアでもその日の朝刊が自動的にKindleデバイスに配信されるようになるといいなぁと思っています(例はKindle Paperwhiteに配信されるNew York Times紙)。

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日本で発売されないKindle Touchは?

 残念ながらKindle Touchでは統合後のライブラリを閲覧できるものの、日本語コンテンツをダウンロードしたり、JPストアにアクセスすることはできません。

 ライブラリからダウンロードしようとするとUnavailable for Downloadとエラーになります。

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 JPストアのKindleストアにはアクセスできません。

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紛らわしいAmazon.co.jpのヘルプ

 アカウントを結合して購入ストアにJPストアを選択するとUSストアで購入はできなくなるということについて、Amazon公式ヘルプも紛らわしい表現になっています。

アカウントを結合すると、Amazon.co.jpとAmazon.comのそれぞれのサイトでKindleコンテンツを購入できるようになりますか?

アカウントを結合した場合、コンテンツを購入するサイトを選択する必要があります。Amazon.co.jpを購入サイトとして選択すると、Amazon.comでKindleコンテンツを購入することはできなくなります。同様に、Amazon.comを購入サイトとして選択すると、Amazon.co.jpでKindleコンテンツを購入することはできなくなります。

 購入ストアの切り替えができることを明示的に記載してほしいものです。

 また当初、アカウント結合を解除することはできないという説明を読んだ気がしますが、カスタマーサービスへ依頼すると可能なのかもしれません。

アカウントの結合を解除することはできますか。

お客様ご自身での解除は行えません。解除をご希望の場合はAmazon.co.jpのカスタマーサービスまでご連絡ください。

アカウント結合すべきか

 先日、「日米Amazonアカウントが同一メールアドレス・パスワードでも切り替えてKindleサービスを利用する方法」にまとめたとおり日米アカウントを併用することは可能ですが、購入ストアを自由に切り替えできるならアカウントを結合しても問題はないユーザーの方は多いのではないでしょうか?

 アカウントの結合をすべきでないケースとして考えられるのは、USストアの定期購読商品を利用してると上述のとおり購入ストアの変更と同時に自動キャンセルされてしまいます。

 また、そのほかのUSストアでしか提供されていないサービス(例えばWhispersync for Voice)やコンテンツについて、JPストアに切り替えた時にどうなるのか不明なことが多いです。USストアのハードユーザーがアカウント結合をちゅうちょせざるを得ないのは何とも皮肉ですが、不安な方はしばらく様子を見た方が良いと思います。

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