角川GHDとKDDIが電子書籍事業の共同推進で合意、本棚連携も予定

角川グループとKDDIが電子書籍事業の共同推進で合意。LISMO Book Storeで角川作品の販売がスタートするほか、両ストアのID連携による共有本棚も提供予定だ。

» 2012年05月31日 14時52分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 角川グループホールディングス(角川GHD)と角川グループの電子書籍プラットフォーム「BOOK☆WALKER」を運営する角川コンテンツゲート、そしてKDDIは5月30日、電子書籍事業の共同推進で合意、それぞれの提供するサービスを相互に連携させていくことを明らかにした。

 まずは6月1日からKDDIが提供する電子書籍配信サービス「LISMO Book Store」で、角川GHD傘下各社が保有する約5000タイトルの電子書籍を順次販売開始するほか、6月末をめどにBOOK☆WALKERの決済方法に「auかんたん決済」が追加される予定。現時点でauかんたん決済に対応している電子書籍ストアにはBookLive!やGALAPAGOS STOREなどがあるが、今回の取り組みではauスマートパスの会員向けにクーポンやWebMoneyでのキャッシュバックなどの特典を用意し、差別化を図る考え。

 さらに、今年度中にLISMO Book StoreとBOOK☆WALKERのID連携による共有本棚を提供予定としている。正確には、LISMO Book Storeで購入した角川グループ作品は、(ID連携を承諾していれば)BOOK☆WALKERでも購入済み扱いになるというもののようだ。なお、角川GHDは同様の取り組みをニコニコ静画(電子書籍)とすでに行っている。

本棚の連携イメージ

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