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» 2011年12月28日 13時30分 UPDATE

Windows 8タブレット、発売タイミングを逸する?

AppleやSamsungがすでに第2、第3世代のタブレットデバイスを発売し、Kindle FireやNOOK Tabletといったローコストタブレットの領域も登場する中、Windows 8タブレットに勝機はあるのだろうか?

[Sovan Mandal,Good e-Reader Blog]
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 Windows 8が2011年はじめに公開されたとき、多くの人々の興奮を高めることにどうにか成功したが、公開がスケジュール通りでなければ、Windows 8そのものが現実味を帯びることはなかったかもしれない。次世代のWindows 8はApple iOS、GoogleのAndroidがタブレット領域ですでにかなり守りを固めているタイミングで登場しようとしている。つまり、そうしたタイミングでWindows 8は活動を開始しなければならないということだ。Microsoftが競合に対して重要な領域を奪われたくないと思うほど、同社に足りないものを探し出すことはできないだろうという見方は的を射ている。

 念頭に置いておきべきは、AppleやSamsungがすでに第2、第3世代のデバイスを発売する一方、タブレット領域全体もKindle FireやNOOK Tabletといったローコストタブレットから成る新たな領域が開けたことで大きな変化を遂げたということだ。これらの製品が流行し続ける一方、Windows 8を搭載するタブレットデバイスが製品として入手可能になるのは早くとも2012年中ほどになる。これはIntelチップセットでのスケジュールで、ARMチップセットでの製品化にはさらに1年が必要とみられており、AppleとGoogleが自社の製品をさらに拡充する十分な時間といえる。

 タブレットデバイスで可能性のあるARMチップセットとWindows 8の組み合わせを期待する人にとっていっそう憂うつなのは、x86とWindows 8で動作するようにプログラムされたすべてのアプリがARMベースのデバイスでも動作するように再プログラムが必要になるということだ。

 「2011年第1四半期に、Windowsは消費者にとって最も人気のある選択肢だった。Windowsタブレットは存在しないにもかかわらず、米国の46%の消費者が製品を求めていた」とForresterのアナリスト、JP・ガウンダー氏は述べた。「2011年第3四半期までに、状況は大きく変化した。Windowsはもはや1番人気の選択肢ではなく、消費者の間での関心は25%まで落ち込んだ。Microsoftはまだリリースしていない製品に対する消費者の欲求の頂点を逃した」。

 WindowsはユニークなMetro UIとともにタブレット愛好者の間でかなりの関心を集めたが、実機にOSを搭載するのに当初の予測よりもかなり時間が掛かっている。

 「製品戦略について、Windows 8タブレットは教訓を提供している。ファスト・フォロワー戦略を取るには、体験を作りかえる必要がある。そして市場が認識以上に変化する前にそれを早く実行する必要がある」とガウンダー氏は書いている。「Microsoftが早期に市場に参入するなら、Windows 8タブレットはこれまでと類似した製品体験ではなく、差別化された製品体験を消費者に提供する必要がある。同社は戦略的な価格で製品自体の性能よりもコンテンツとサービスで市場をリードすることで根本的にタブレットの製品体験を変えたAmazonの製品戦略に学ぶ必要があるだろう。目まぐるしく進化するタブレット市場で、Amazon――そしてNOOK TabletのBarnes & Noble――は正しいファスト・フォロワー戦略の方法を実証している」。

 にもかかわらずForresterはWindows 8がデスクトップおよびラップトップコンピューティング領域でかなりのインパクトを及ぼし得ると見ている。ここでMicrosoftがタッチベースの操作に最適化されたWindows 8の開発により注力するためにデュアルスクリーンのCourierタブレットコンセプトモデル開発を最近中止したことに触れておくのには価値があるかもしれない。



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