Amazon、詐欺的な電子書籍に終止符を打つ

スパムやプライベートラベルライトのような無益なコンテンツに電子書籍市場も食い荒らされてしまうのだろうか。いや、小売業者および流通業者はそれぞれに合うと考える方法で問題に対処している。

» 2011年08月22日 10時00分 公開
[Mercy Pilkington,Good e-Reader Blog]
Good E-Reader

 読書する消費者たちが自分たちの電子書籍デバイスに貯めておく質の高いコンテンツを見出すのに唯一にして最大の難点を挙げるとすれば、幾つかのプラットフォームではスパムやプライベートラベルライト(PLR)コンテンツが溢れていることになるだろうか。GoodEReader.comは大々的に無益なコンテンツに対する戦いを取り上げてきたが、消費者たちの希望が存在するかもしれない。

 電子書籍スパム海賊版コンテンツPLRコンテンツ(PRL書籍はあるタイトルに自分たちの名前を入れ、それを自身のオリジナルの作品として販売したい自称著者たちに販売するつもりで一著者が執筆を行い、それにより価値のない複数コピーが出まわるという結果が生じる)についてまず理解しておくべきは、小売業者および流通業者は、自社のカタログの完全性を守るためにできることすべてを全力を尽くしてやっているということだ。コンテンツをコントロールするのにさまざまなアプローチが存在するが、各企業はそれぞれに合うと考える方法で問題に対処している。

 例えば、Smashwordsは人海戦術だ。彼らの唯一の仕事は、海賊版およびPRL書籍がカタログに到達しないよう自主出版の著者によってアップロードされるコンテンツをレビューすることだ。

 一方、Amazon.comの電子書籍の審査は緩やかだが、同社は単にコンテンツをレビューする間、著者を待たせてしまうことを避けるために、うっかり詐欺的な電子書籍をすり抜けさせている。Amazonは顧客に対し、オリジナル書籍であることを確認するために電子書籍の購入前には無料のサンプルチャプターを読むよう奨励している。

 今や、PLRコンテンツの作者が自分たちが成功したこの手法について、人前で語っている時代だ。だから、Amazonは海賊版もしくはPLRと思われるコンテンツをKindle Storeから除去するためにより厳しくストアを運営するための手順を整えつつあり、内容的に同一、あるいはほんの少しの差しかない電子書籍がKindle Storeに紛れ込んでいるか追跡する手段もこれに含まれる。

 Amazonの高尚なゴールは、より消費者向けの検索機能を効率化し、読者が金を無駄にしないよう小売オンラインカタログの混乱を修復することだ。

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