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» 2011年08月17日 10時00分 UPDATE

パナソニックの7型タブレット「UT-PB1」で楽天の電子書籍ストア「Raboo」を試す (1/2)

楽天が電子書籍ストア「Raboo」をオープンした。Rabooを利用できる専用端末として、今年後半の激戦区となることが予想される7型タブレット市場にいち早く登場したパナソニックの「UT-PB1」。ここではUT-PB1のファーストインプレッションをお届けする。

[ITmedia]

楽天の電子書籍ストアを利用できるAndroid 2.2搭載7型タブレット

UT-PB1 UT-PB1

 パナソニックから発売された「UT-PB1」は、Android 2.2を搭載した7型タブレット端末だ。楽天が8月10日から開始した電子書籍ストアサービス「Raboo」を利用可能な最初にして現在唯一の専用端末でもある。液晶を備えた電子書籍専用端末というと、シャープのメディアタブレット「GALAPAGOS」などがあるが、GALAPAGOSが専用機から汎用機への転換を果たしつつある中、UT-PB1は“準”専用機として市場に登場した。

 “準”専用機としたのは、UT-PB1は電子書籍の閲覧が主な用途として想定されているが、完全な専用機というわけでもなく、後述する幾つかのアプリがプリインストールされており、専用機と汎用機の中間に位置づけられるような製品となっているからだ。本稿ではハードウェアとOSを中心にUT-PB1のファーストインプレッションをお届けする。

サイズや重量は一般的な7型タブレットとほぼ同等、タッチの反応などは良好

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 まずは基本的な仕様から。UT-PB1のハードウェア的な特徴を一言でまとめると、「サイズや重量は7型タブレットでは標準的、カメラやカードスロットなども備えた汎用性のある端末」ということができる。

 本体サイズは206(幅)×133(奥行き)×13.9(厚さ)ミリ、液晶サイズは7V型で解像度は縦1024×横600ドット。そして重量は約400グラム。タッチパネルはiPadなどと同様の静電容量方式で、タッチの反応も良好な部類に入る。また、本体左側面はエルゴノミクスデザインで少し盛り上がっており、グリップ性の向上に一役買っている。筆者はiPadやXOOMなどUT-PB1と比べて一回り大きいサイズのタブレットを常用しており、7型タブレットに触れるのは初めてだが、適度に角張った本体と重量のバランスはよいという印象を受ける。基本的には縦持ちで利用するが、アプリ一覧など一部の画面では横持ちにすると画面がそれに合わせて切り替わる。

tnfigpana002.jpgtnfigpana003.jpg iPhoneとのサイズ比較(写真=左)と、Optimus Padとの厚さ比較(写真=右)。UT-PB1の厚さが13.9ミリなのに対し、Optimus Padは最厚部で約14.1ミリ、最薄部で12.8ミリだが、UT-PB1にはっきりと厚みを感じる。最厚部と最薄部の差がない端末といえるが、全体のバランスはよい

 OSにAndroid 2系を搭載するUT-PB1では、液晶下部にハードウェアボタンが備わっており、左から[メニュー][ホーム][戻る]の順で並んでいる。スマートフォンでの利用を想定したAndroid 2系と、タブレットでの利用に最適化したAndroid 3系では、操作感が少し異なるので、すでにAndroid 3系に触れたことがある方だと、ボタンの順序などに違和感を覚えるかもしれない。逆にAndroid 2系を搭載しているスマートフォンのユーザーであれば、操作に迷うことも少ないともいえる。

 基本的にはどの画面にいてもホームボタンを押せば後述する「マイデスクトップ」の画面に戻るのは分かりやすい。ちなみに、ホームボタンを1秒以上押すと、最近使用したアプリが最大8個表示される。

 搭載されているCPUの詳細はデュアルコアプロセッサであること以外明らかにされていない。ストレージとなる内蔵メモリは8Gバイトで、このうちユーザーが利用可能な領域は約5.5Gバイト。また、microSDスロットも装備しており、最大32GバイトまでのmicroSDHCが利用可能だ。このほか、通信は無線LAN(IEEE802.11b/g/n 2.4Ghz)に対応し、3G回線は搭載しない。また、Bluetooth 2.1+EDRにも対応している。

 バッテリー持続時間は、明るさが最大のときで約3.5時間、最小で約6時間とやや短く感じるかもしれない。一方で、充電時間は早く、バッテリーを使い切った状態からの充電時間は約2時間15分。これは、充電端子に独自設計の12V入力を採用したことが影響している。なお、充電可能回数は約400回だ。

 以下の表は、同じ7型Android搭載タブレットであるシャープ製の「GALAPAGOS(A01SH)」およびサムスン電子製の「GALAXY Tab SC-01C」とのスペックを比較したものだ。リアカメラを搭載していないなどの違いはあるが、7型タブレット端末としては大きな違いはない。

タブレット UT-PB1 GALAPAGOS(A01SH) GALAXY Tab SC-01C
メーカー パナソニック シャープ サムスン電子
国内発売時期 2011年8月 2011年8月(予定) 2010年11月
発売時価格 3万4800円 不明 5万4558円(現金販売価格。現在の実質負担金は3150円)
専用/汎用 準専用 汎用 汎用
OS Android
OSバージョン Android 2.2 Android 3.2 Android 2.3
サイズ(※最厚部) 206(幅)×133(奥行き)×13.9(厚さ)ミリ 195×122×11.9ミリ 190×120×12.2ミリ
重量 約400グラム 約389グラム 約382グラム
解像度 600×1024ドット
画面サイズ 7型
CPU 不明 NVIDIA Tegra 2 1GHz Cortex A8 1GHz
メモリ 不明 1Gバイト 512Mバイト
内蔵ストレージ 8Gバイト 8Gバイト 16Gバイト
通信方式 IEEE802.11b/g/n IEEE802.11b/g/n 3G、IEEE802.11a/b/g/n
Bluetooth Ver2.1+EDR Ver2.1+EDR Ver3.0
メモリカードスロット microSD/microSDHC
カメラ 約130万画素(フロント) 約500万画素(リア)、約200万画素(フロント) 約320万画素(リア)、約130万画素(フロント)
バッテリー持続時間(メーカー公称値) 約6時間(バッテリー:1530mAh) 6時間(動画再生時) 非公開(明るさ最小バッテリー:4000mAh)
UT-PB1、GALAPAGOS(A01SH)、GALAXY Tab SC-01Cのスペック比較

 なお、UT-PB1ではユーザーがアプリをインストールすることは許可されておらず、microSDカード経由や、Googleアカウントの同期によるアプリの追加などは行えない。また、Androidの設定画面では「USBデバッグ」の項目が表示されず、また、デバイスドライバも提供されていない。USBでPCに接続した場合はマスストレージとして認識される。プリインストールされているアプリは後述する。

写真で見るUT-PB1外観

 UT-PB1は、利用用途を基本的に電子書籍の閲覧としたことで、ほかのAndroid搭載タブレットと比べ、HDMI出力端子などが存在しないシンプルなデザインに落ち着いている。

tnfigpana004.jpgtnfigpana005.jpgtnfigpana006.jpg 写真左から、上面、下面、背面。上面には左から電源ボタン、フルサイズのUSBポート、スピーカーを備える(写真=左)/下面はすっきりしており、スピーカーのみ(写真中央)/背面もハードウェアリセット用のボタンに通じる穴が空いている程度(写真=右)
tnfigpana014.jpgtnfigpana015.jpgtnfigpana016.jpg 写真左から左側面、右側面、右側面のmicroSDスロットのカバーを開いたところ。左側面には独自設計の電源を採用し、充電時間の短縮につなげている。右側面にはイヤフォン端子とmicroSDスロットが備わっている

 専用アクセサリーとしては、現時点でブックカバーと液晶保護フィルムが提供されている。

 次のページでは、使い勝手を紹介するとともに、楽天の電子書籍ストア「Raboo」を利用してみよう。

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