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» 2010年12月07日 18時01分 UPDATE

Google、電子ブックストアサービス「Google eBookstore」を正式発表

Googleは、これまで「Google Editions」と呼んでいた電子ブックストアサービスを「Google eBookstore」と名称変更し、米国で正式にオープンした。ラインアップは300万タイトルを超え、Webブラウザベースの閲覧方式を取り入れながら、NookやReaderといった電子書籍端末でも読むことを想定した仕組みを構築した。

[西尾泰三,ITmedia]

遅れてきた本命か?

tnfigges2.jpg Google eBookstoreには無料のコンテンツが多く並ぶ

 Googleは12月6日、これまで「Google Editions」と呼んでいた電子ブックストアサービスを「Google eBookstore」と名称変更し、米国で正式にオープンした。Google eBookstoreは、11月に開催された「Futurebook 2010」でGoogleのスコット・ダゴール氏が12月中のサービスインを予告していたもの。

 これに伴い、同社が提供している書籍の全文検索サービス「Google Books」(旧Google Book Search)との統合が図られ、購入したコンテンツなどの管理が可能となっている。

 スタート時のGoogle eBookstoreのラインアップは300万タイトルを超える。その多くはパブリックドメインとなった作品だが、Random HouseやPenguinなど出版社4000社が参加し、数十万タイトルの有料コンテンツも取り扱っている。販売マージンとしてGoogleは20〜30%程度を徴収する考えで、現時点で有料コンテンツの購入は米国内からのみ可能となっている。

Googleによる「Introducing Google eBooks」

tnfigges1.jpg Google Booksにアクセスすると、3冊の「お試し版」が用意されている

 Google Booksにアクセスすると、「マイ Google eブック」に3冊のeBookが入っている。これはいわゆる「お試し版」に相当するもので、ユーザーによってコンテンツが異なっているようだが、記者の場合は「Pride and Prejudice」「Frankenstein, or, The Modern Prometheus」「Wonderful Stories for Children」の3冊がすぐに読める状態となっている。

 Google eBookstoreで取り扱うコンテンツは基本的にクラウド上に存在し、Webブラウザ経由で閲覧するのが基本的な利用方法となる。デスクトップやノートPCに加え、フルWebブラウザを搭載したモバイル端末などのデバイス上でコンテンツを読むことが可能で、どこまで読んだのかをアカウント情報にひも付けることで、どの端末からでも続きを読むことができるようになっている。同社はHTML5の技術を活用した電子書籍を公開しているが、現時点でeBookstoreのWeb Readerとして用いられているものは、極めてシンプルな作りとなっている。

 また、モバイル端末向けにはAndroidアプリのほか、iPhone/iPadアプリを提供しており、オフラインリーディングもサポートしている。さらに、EPUB/PDFファイルのダウンロードも可能となっており、これらのファイルフォーマットに対応しているデバイス――例としてBarnes & Nobleの「Nook」やSonyの「Reader」が挙げられている――であれば、ファイルを転送することで読むことができる(Adobe Digital Editionsが必要)。なお、有料コンテンツのDRMにはAdobe Content Server 4を用いており、対応デバイスはAdobe eBook platformがサポートしているものということになる。一部の書籍・雑誌については、購入したものであってもデバイスに転送できないものがあるが、その場合は購入前にアラートメッセージが表示されるようになっている。なお、現時点でKindleはサポートされていない。

tnfigges4.jpg Adobe Digital Publishing Solution for eBooksの仕組み(Adobe Digital Publishingサイトより)

 いよいよGoogleが本格参入した電子書籍市場。これを受けたAmazon.comやAppleの次なる一手も注目される。

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