Kindle Voyage――Amazon電子書籍端末ショーケース

古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。今回は、AmazonのKindleシリーズからハイエンドモデルに位置する「Kindle Voyage」を紹介。

» 2015年02月23日 15時30分 公開
[山口真弘,eBook USER]

製品概要

 E Ink電子ペーパーを採用したAmazonの電子書籍端末「Kindle」のハイエンドモデル。歴代のモデルの中で最も解像度が高い300dpi(1072×1448ドット)のパネルを搭載したほか、圧力センサー式のページめくりボタンなど新しいギミックを搭載しつつも、厚さ7.6ミリ、約180グラムという薄型軽量ボディを実現しているのが大きな特徴。

 フロントライトには外光を感知して輝度を自動調節する機能が追加されたほか、ページめくりボタンは継ぎ目のない一体型のボタンを採用しており、手袋を装着した状態などタッチが反応しない状態でも操作が行える。ボディデザインは下位モデルのKindle Paperwhiteとは異なり、「Fire HDX」シリーズと同じ背面をナナメにカットした特徴的な意匠を採用しており、電源ボタンも側面ではなく背面にレイアウトされている。

 従来モデルで搭載されていたPage Flip機能や単語帳機能はもちろん、本製品のリリースとほぼ同じ時期に提供が始まった英単語の同義語表示機能「Word wise」、登場人物やキーワードを本文から抽出してリスト表示する「X-Ray」機能などにも対応する。ラインナップは下位モデルの「Kindle Paperwhite」と同じくWi-Fiモデルと3Gモデルが用意され、価格の安いキャンペーン情報つきモデルもラインナップする。本体色はブラックのみ。

スペックで見る「Kindle Voyage」

メーカー Amazon
国内発売時期 2014年11月
発売時価格 2万1480円(キャンペーン情報つき)、2万3480円(キャンペーン情報なし)、2万6680円(3Gモデル、キャンペーン情報つき)、2万8680円(3Gモデル、キャンペーン情報なし)
専用/汎用 専用
OS Kindle OS
OSバージョン 5.6.1.0.5
サイズ(※最厚部) 117(幅)×162(奥行き)×7.6(高さ)ミリ
重量 約180グラム
解像度 1072×1448ドット
ディスプレイ 電子ペーパー(E Ink)
カラー/白黒 モノクロ16階調
画面サイズ 6インチ
通信方式 802.11 b/g/n、3G(3Gモデル)
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 4Gバイト
メモリカードスロット なし
バッテリ持続時間(メーカー公称値) 6週間(ワイヤレス接続オフ、1日30分使用時)
タッチ操作 対応
対応フォーマット Kindleフォーマット8(AZW3)、Kindle(AZW)、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRC。HTML、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMPは変換して対応
コネクタ USB(microB)
電子書籍ストア Kindleストア
その他 -
最終更新日:2015年2月23日

写真で見る「Kindle Voyage」

右60度傾斜外観 本体色はブラックのみ
本体を持った写真 過去のKindleシリーズの中では日本未発売の第4世代Kindle(169.5グラム)に次ぐ軽さとなる180グラムで、厚みは7.6ミリと歴代最薄
CDとの比較 ベゼル下部が他のモデルに比べて狭いことから、天地サイズはかなりコンパクト

単体正面 正面。タッチスクリーンに加えて、左右ベゼル部にページめくりボタンを搭載する。継ぎ目はないがクリック感はあり、手袋を装着したままでも操作できる
左側面 左側面。ボタン類はない
右側面 右側面。こちらもボタン類はない

上面 上面。両側面と同様、ボタン類はない
底面 底面。microUSBコネクタを備える
裏面 裏面。滑り止め加工が施されている。デザインはFire HDXシリーズに酷似しており、左上の電源ボタンは形状も共通している

メイン画面 ホーム画面。フロントライトは自動調節に対応するが、手動調節用のボタンはKindle Paperwhiteと同じく上段中央に搭載される
コンテンツ表示画面 コンテンツを表示したところ。300ppiということもあり表現力は高い。フォントは明朝とゴシック、筑紫明朝を搭載する
単語の長押しで辞書がポップアップ表示される。Wikipediaでの検索にも対応する 単語の長押しで辞書がポップアップ表示される。Wikipediaでの検索にも対応する

ページを開いたままパラパラめくる感覚でプレビューできるPage Flip機能を搭載する
ページ右上につけたしおりをタップすると、別のページにつけたしおりが表示され、タップすることで移動できる
新機能の「X-Ray」では本文中に頻出する人物やトピックが抽出してリスト化され、登場位置にすばやくジャンプできるほか、Wikipediaに項目がある場合はオンラインで説明を読むことも可能

こちらも新機能の「Word wise」。難しい英単語の上に平易な英文で意味が表示されるので英語学習に役立つ。洋書の一部タイトルで利用できる
Kindleストアに接続してコンテンツを検索、購入できる Kindleストアに接続してコンテンツを検索、購入できる
個別の電子書籍ページ。「1-Clickで買う」を押して購入する 個別の電子書籍ページ。「1-Clickで買う」を押して購入する

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