E Ink Triton 2とプロタイプフロントライト技術のレビュー

従来の電子書籍リーダー向けの次世代カラーディスプレイとして、第2世代E Ink Tritonディスプレイは注目される。

» 2013年01月22日 14時56分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 E Ink Holdingsが2013年、ハードウェアパートナー向けに多くの新技術を準備しているのは幾つか予定されている発表からも明らかだ。Ectacoが発売したばかりの電子書籍リーダー端末「jetBook Color 2」には、第2世代E Ink Tritonディスプレイが採用されている。カラーフィルムがディスプレイに追加されているので、より明るいカラーディスプレイとなっている。同社はTriton 2とフロントライトを利用する新型電子書籍リーダーのプロトタイプも披露し、暗がりで読書していてもカラーディスプレイの表示が損なわれることはない。

 E Ink Triton 2は従来の電子書籍リーダー向けの次世代カラーディスプレイだ。これは前世代と比較して高コントラストかつ高品質のカラーディスプレイを顧客に提供する追加のフィルム層だ。Triton 1は2x2ピクセル、赤・緑・青・白色のグリッドから成る、正方形のカラーフィルター配列を利用していた。一方、Triton 2も同様のカラーディスプレイだが、正方形ではなく長方形のグリッドを利用している。それにより16階調、4096色を表示できる。

 E Inkが開発したのは第2世代のカラーディスプレイだけではなく、フロントライト技術の利用も念頭に置いているようだ。E Ink Holdingsのプロジェクトマネジャー、ジョバンニ・マンチーニ氏とのインタビューで、新型ディスプレイにフルカラー・フロントライト機能向けモジュールがどのようにビルトインされているかを語り合ったが、同氏はPocketbookの新型電子書籍リーダーを引き合いに出し、8インチスクリーンにこれら両方の新技術をバンドルして発売される初のデバイスになると述べた。

 EctacoもPocketbookも、商業的に可能性のある製品に対する卓越した業績を持たない。両社は顧客が自社ブランドを求めるように最新世代の電子ペーパーディスプレイを採用するが、可能な限り最高のユーザー体験を提供するための適切なハードウェア要件をしばしばないがしろにする。この動画インタビューはこれらの新技術がどのように機能するかについて示唆を与える優れた内容となっている。実際のカラーフィルターのレビューを、最新世代のハードウェアを採用するjetBook Color 2とプロトタイプデバイスを使用して行う。

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