iPad、第1四半期でほぼ1200万台を販売

タブレット市場をけん引するAppleの新しいiPad。当面はこの時代が続くだろう。

» 2012年05月10日 11時03分 公開
[Sovan Mandal,Good e-Reader Blog]
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 新しいiPadは確実にiPadの伝統を受け継いでいる。最新世代のiPadは第1四半期で1180万台の記録的売り上げを達成し、同様にiPhoneの販売成績も良好で、Appleが創業以来最大の四半期売上高を達成するのに貢献した。ほぼ1200万台を売り上げた新しいiPadの販売台数は前年同四半期のiPad販売台数の2倍以上に当たる。

 「第1四半期に3500万台以上のiPhoneとほぼ1200万台のiPadが販売されたことに興奮しています」と興奮気味のティム・クック氏。AppleのCEOは付け加えて「新しいiPadのスタートは上々で、今年一年を通じてAppleだけがもたらすことのできるより多くの技術革新を目にすることになるでしょう」と述べた。

 iPadは常に何百万台も売れており、ほかに100万台単位の販売成績を収めたタブレットデバイスはおそらくKindle Fireしか存在しない。iPadは人気があり過ぎて販売成績が100万台単位でなければ大きなニュースになるだろう。しかし、売り上げは伸び続けていても、Appleが売り上げ目標を上回り続け、製品を改良し続けなければその盛り上がりもすぐに雲散霧消してしまうかもしれない。しかし、今のところ、Appleが達成するのに不可能そうな目標は存在しない。

 また、初代iPadはニッチ市場を切り開き、第2世代iPadはスリムになりと、それぞれの価値を備えて登場したが、新しいiPadのそれは解像度ということになるだろうか。9.7インチのディスプレイ領域に2048×1536ピクセルを詰め込むことを考えるタブレットメーカーなどほかになかった。言うまでもなく、ほかのタブレットメーカーが昨年iPad 2よりもスリムなデバイス開発に挑戦する一方で、Appleはまったく新たな地平ーーRetinaディスプレイーーを切り開き、今やほかのメーカーがある程度の売り上げを確保したければ新しいiPadと同程度の解像度を持つデバイスを用意しなければならなくなった。もちろん、前記の品質に加えて、iPadの本来の上質さ(高い操作性、高い処理効率、上質なアプリの供給力)はAppleのタブレットに有利に働き続ける。

 Appleはタブレット領域を支配し続けており、新しいiPadに匹敵するデバイスを発売できる企業は今のところ見当たらない。そのような企業が出現するまで、Appleが勝ち続けるのはほぼ確実だ。

 「第3四半期を先取りすると、売り上げは340億ドルほど、一株当たり利益は8.68ドルほどになると予測しています」とAppleのCFO、ピーター・オッペンハイマー氏は語った。

wsjより

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