米IDC調査によると、2010年のタブレットおよび電子書籍リーダー端末の市場はAppleとAmazon.comがけん引し、高い成長率を見せているが、今後も多数のプレイヤーが参戦しながら成長を続けるという。
米IDCは1月18日(米国時間)、世界のメディアタブレットと電子書籍リーダー端末の市場に関するレポートを公開した。
同レポートによると、2010年通年のメディアタブレット総出荷台数は約1700万台。このうち2010年第3四半期は、480万台を売り上げたという。これは2010年第2四半期の330万台から45.1%増の数字で、急激にこの市場が盛り上がっていることを示すものといえる。なお、内訳としては全体の87.4%がiPadであるとしており、この数字に従えばiPadの2010年第3四半期の出荷台数は420万台ということになる。
2011年以降は、米GoogleのAndroidなどをOSに採用したタブレット端末が多数登場し、これらが価格と性能でしのぎを削ることになるとしており、併せてコンシューマと企業の両面からの需要増が見込まれ、2011年には4460万台、2012年には7080万台が出荷されることになるだろうと予測している。
一方、電子書籍リーダー端末については、2010年第3四半期に第2四半期比で40%増となる270万台が出荷されたが、このうち約4分の3は米国市場であるという。ベンダー別のマーケットシェアは、2010年第3四半期だけで約114万台のKindleを出荷したとみられるAmazon.comが41.5%で大きくリードしており、米Pandigital(16.1%)、米Barnes & Noble(15.4%)、ソニー(8.4%)、Hanvon(8.2%)と続いている。
順位 | ベンダー | 2010年第3四半期の出荷台数 | シェア |
---|---|---|---|
1 | Amazon.com | 114万台 | 41.5% |
2 | Pandigital | 44万台 | 16.1% |
3 | Barnes & Noble | 42万台 | 15.4% |
4 | Sony | 23万台 | 8.4% |
4 | Hanvon | 23万台 | 8.2% |
6 | その他 | 29万台 | 10.4% |
2010年通年では1080万台近くが出荷された同市場の今後については、2011年には1470万台、2012年には1660万台と予測している。
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