「わが生涯に一片のコマあり」甘詰留太先生インタビューこぼれ話

» 2015年07月21日 12時30分 公開
[ぶくまる]
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「わが生涯に一片のコマあり」甘詰留太先生インタビュー

 漫画家・田中圭一が、「漫画家が命を込めた一コマ」について漫画家にインタビューする企画「わが生涯に一片のコマあり」の第10回が公開されました。

 今回のゲストは甘詰留太先生! 現在、『ヤングアニマル』にて『ナナとカオル』を月2連載、『ヤングアニマル嵐』で『いちきゅーきゅーぺけ』を月刊連載(いずれも白泉社)、さらに『ヤングコミック』で『三十路おとめとモテはたち』を月刊連載(少年画報社)という、非常にご多忙な中、インタビューさせていただきました。

 『ナナとカオル』は、「ステップアップSMラブコメ」と称されているように、SMがテーマの作品ではあるものの、甘詰先生はギリギリの描写で極上のエロを見事に表現されています。漫画家になったきっかけ、そして“渾身の一コマ”のお話について、たっぷりうかがいました!

 さて、ここでは「わが生涯に一片のコマあり」番外編として、「インタビューこぼれ話」を掲載します。インタビューの本筋から少々脱線してしまったために本編には収録できなかった、インタビュアー・田中圭一のちょっと(?)変わった女性遍歴が明かされたエピソードです。

 インタビュー本編と合わせてお楽しみください!

漫画家・田中圭一の女性攻略法?

田中圭一 ちなみに、僕の個人的な経験なんですが、一時ちょっと出会い系で知り合った女の子に、ドMだと打ち明けられまして。それまで、自分は絶対にMだと思っていたんですけど、相手がMだと分かった瞬間、「この娘をどうやって楽しませようか」というのが、頭の中にどんどん湧いてきて、パワーポイントで「彼女にこれからどんなことをやりたいのか?」についていろいろとアイデアを箇条書きして、これからあれするぞ、これするぞって考えたことがありましたね。そのとき初めて、自分にS属性があったのか!と、びっくりしたことがありました。

 でも、さすが出会い系で知り合っただけあって、1つも消化しないうちに、すぐ他の男に持っていかれちゃったんですけど。残ったのはこのパワポだけかよ! って(笑)。

甘詰先生 パワーポイント! それはすごいですね(笑)。

田中圭一: パワポの資料を書いているときにすごく思ったのは、例えば、自分は「ジェットコースターに乗って、ヒイヒイ言わされるのが好き」なのか、「ジェットコースターを設計して、ヒイヒイ言わせるのが好き」なのかって思ったときに、「どっちもあるな」と思ったんですよね。「ヒイヒイ言いたい」からこそ、ジェットコースターを設計するんだって思ったのが発見だったので、『ナナとカオル』を読んだときに、SとかMとか属性の話じゃなくて、関係性の話なんだっていうのはすごくそれと符合して、なるほどって思いましたね。


 さすがサラリーマンも兼業する「二足のわらじ漫画家」、資料作りも妥協しません。その秘蔵パワーポイント、いつか拝見したいものです。

 ちなみに、インタビュー終了後、甘詰先生に読者プレゼント用の色紙を描いていただいたのですが、田中圭一も甘詰先生に色紙を描くことになり、漫画家2人がペンを走らせるというぜいたくな瞬間もありました。

漫画家2人がペンを走らせるというぜいたくな瞬間

 インタビュー本編では、甘詰先生のマンガ創作秘話がたっぷり語られています。

漫画家×漫画家の創作ダマシイ溢れるインタビュー、どうぞご覧ください!

↓↓インタビュー本編はこちらから↓↓

「わが生涯に一片のコマあり」第10回:甘詰留太先生

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