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» 2015年01月27日 16時00分 UPDATE

第66回ちばてつや賞の『泣き虫とうさん』に涙腺がゆるむ人続出

Twitterでは、「不覚にも泣いた」「しみじみする」といった声が多数上がっている。

[宮澤諒,eBook USER]
『泣き虫とうさん』(サイ) 『泣き虫とうさん』(サイ)

 「第66回ちばてつや賞」で大賞を受賞した『泣き虫とうさん』(サイ)が、Twitterを中心に話題となっている。

 物語は、大学進学のために故郷・札幌を立つユタカと、整体院を営む両親の3人家族を中心に描かれている。父はおもちゃやゲームが好きな、よくいえば少年の心を忘れない大人。忘れっぽく、手のひらに文字を書く癖があるが、遊ぶ才能に長けている父は、子どものユタカにとってまさにヒーローとも呼べる存在だった。

ユタカに対して怒ることもない ユタカに対して怒ることもない

 ユタカには、一緒に上京する予定の恋人・リョウコがいる。高校生のときから東京に行くことを夢見て、ともに受験勉強を乗り越えてきた仲だ。

 札幌を立つ前日。ラジコンを片手に、遊びに行こうと誘う父。必要だろうからと、普段から使っている鍋を渡そうとする母。しかし、憧れの東京行きを翌日に控えるユタカにとって、それらは札幌に置き去りにしていきたい記憶のようなもの。明日になれば、恋人との楽しい東京生活が待っている。

恋人と一緒にいても、ふと両親のことを考えてしまう 恋人と一緒にいても、ふと両親のことを考えてしまう

 ――両親が嫌いなわけではない。ただ、自分が東京に行った後、2人はどうなるのかといった思いがふとした瞬間によぎる。だからこそ、おもちゃにばかり夢中になっている父に当たってしまう。

おつかいを頼まれたことすら忘れる父に声を荒げるユタカ おつかいを頼まれたことすら忘れる父に声を荒げるユタカ

 子どもから大人に成長しようとしているユタカと、そんなユタカから見て頼りない父。この後、物語はどのように展開していくのか。それはぜひWebコミックサイト「モアイ」で読んでみてほしい。モーニングのWebサイトでは、ちばてつや賞の選考会議事録も公開されている。

 小さいときは大好きなヒーローだったのに、自分の成長と共にそんな父親が疎ましくなっていく主人公の心理が上手く描かれているね。たった36ページなのに、しっかりドラマに仕立てる力量は見事。大事なシーンに「溜め」があればさらにグッと胸に残る作品になったはず。(ちばてつやさんによるコメント)

『泣き虫とうさん』(出典:Webコミックサイト「モアイ」)

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