電車の中で読まないでください――爆笑必至の熱血番長!電子コミック・プチレビュー

『熱血番長 鬼瓦椿』は、ヤンマガで連載されていたギャグマンガ。作者の横山了一先生は、eBook USERで連載中の『飯田橋のふたばちゃん』の原作者でもおなじみですが、本作でも横山ワールド全開のギャグが炸裂しています。

» 2015年01月09日 10時00分 公開
[新崎幸夫,ハートコミックス]

 今回ご紹介する『熱血番長 鬼瓦椿』は、週刊ヤングマガジンで連載されていたギャグマンガ。作者の横山了一先生は、eBook USERで連載中の「飯田橋のふたばちゃん」の原作者でもあります(※こちらの作画は、横山先生の奥様にあたる、加藤マユミ先生)。ITmedia読者の皆さんにもおなじみの横山ワールドがふんだんに感じられるギャグマンガとなっています。

 本作の主人公である鬼瓦椿(おにがわら つばき)は、もうバリッバリの「番長」。学校の制服などガン無視でトレードマークの長ラン(=丈が膝あたりまである学ラン)をはおる彼は、とにかく行動が破天荒。彼の行くところ、騒動だらけというキャラクターです。

「番長って呼んでくんな!!」。周囲の反応(ドン引き)など、おかまいなしです
長ランの裏には、番長の心得が書いてあるとのこと。なぜか後半は日記調……

 番長につきもののイベントといえば、やはりケンカ(!)。鬼瓦椿は、恐るべき筋肉を誇っており、あちこちで乱闘騒ぎを起こしています。さらに「売られたケンカは必ず買え」(※番長心得第六条。)というポリシーを持っているため、日常的にケンカをしています。

 ある時は、鬼瓦に「弟をやられた」ということで、その兄のヤンキー、九条正史(くじょうまさし)から呼び出されました。このときのバトルが、以下に紹介する通りハチャメチャなので、まずはご覧ください。

九条と対峙する鬼瓦。しかし長ランをバカにされた瞬間、彼の怒りが爆発します!
何も気づかず、上着を脱ごうとする九条。「言っとくが てめーの体なんぞ目じゃ…」
グシャ グシャ

ヤ…ヤバい
マジでキレちまった……
あ…相手まだ脱ぎかけですよ
普段なら脱ぐまで待つんだが……

 なんと、服を脱ぐ途中の相手を、問答無用でぶっ飛ばす! この卑劣極まりない行為を、さらっとやってのけるあたり、鬼瓦の真骨頂といえましょう。単純明快、単細胞。天真爛漫な卑怯者。まさに、素晴らしいキャラクターです。

 この後、鬼瓦を狙って謎の「刺客」が次々と送られてきます。そのいずれもが、どこか間が抜けていて、鬼瓦を苦しめたり、苦しめなかったりするのですが……この先はぜひ、作品で確認してください!

 熱血番長 鬼瓦椿は、全2巻。現在ハートコミックスなどで、基本無料にて読むことが可能です。個人的には、電車の中で読まないことをオススメします。必ず吹きます

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