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» 2014年12月01日 16時00分 UPDATE

紙の雑誌を買うと電子版もゲット TSUTAYAの「Airbook」を試してみた

TSUTAYA店舗で、Tカードを提示し、対象の紙の本を購入すると、その同一商品の電子版を提供するサービス「Airbook」が12月1日からスタート。早速試してみた。

[西尾泰三,eBook USER]

 TSUTAYA店舗で、Tカードを提示し、対象の紙の本を購入すると、その同一商品の電子版を提供するサービス「Airbook」。平たくいえば、“紙の本を買うと電子版が無料でついてくる”というこのサービスが12月1日に開始された。

 サービス自体はTSUTAYAの提供するサービスとされるが、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が2014年6月に業務提携を発表しているBookLiveとの連携で実現されており、電子版はBookLive!を通じて閲覧できるようになっている。

 Airbook利用のために必要なものは、Tカード、Yahoo! JAPAN ID、BookLive!アカウントの3つ。BookLive!では12月1日から「Tポイント」も導入しており、Tポイント利用手続きを行う際に、BookLive!アカウントとYahoo! JAPAN IDの連携が必要となる。Airbookを利用するには、Tポイント利用手続きとAirbookサービス設定(規約への同意)を行う必要がある。これらはAirbookサービスサイトでも紹介されている。

tnfigab003.jpgtnfigab004.jpg BookLive!のMyページから[外部連携]を選択し、[Tポイント利用手続き]と[Airbookサービス設定]が必要

Airbookサービスサイトでは利用に必要な作業が可視化されている。最終的にこうなればAirbookが利用できる Airbookサービスサイトでは利用に必要な作業が可視化されている。最終的にこうなればAirbookが利用できる

 なお、これらの手続きは基本的に1回のみで、TSUTAYA店舗での購入後に行うことも可能。ただし、初回に限り、対象商品を購入してから10日以内に利用設定しないと、その商品のAirbook利用はできない。

 サービスの対象となるのは、現時点では雑誌のみで、『週刊東洋経済』『SPA!』『Seventeen』『MEN’S NON-NO』『週刊サッカーダイジェスト』など20社53誌の雑誌が対象となっている。また、同サービスに対応するTSUTAYA店舗はTSUTAYAのサイトで確認できるが、約730店。フランチャイズも含めると1400店舗ほどがあるが、そのほぼ半数でこのサービスが利用できるということになる。同サービスの導入に当たっては、POSの改修が発生すると思われるので、もっと店舗を絞った形で限定的に開始するかと考えていたのだが、その予想はよい意味で裏切られた。では、その使い勝手はどうだろう。実際に試してみた。

実際に試してみた

 サービス開始初日となった12月1日、記者はTSUTAYA 三軒茶屋店で対象書籍(『週刊東洋経済2014/12/6号』:定価690円)を購入した。サービス開始初日のためか、店員もAirbookへの理解は十分でなく、それが対象雑誌かどうかを把握していないようだった。ただしその後、対象雑誌の購入時に添付(または雑誌に挟み込む)案内ペーパーをいただくことができた。ともあれ、最低限すべきことは、購入時にTカードを提示しておくことだけだ。

 サイトでの説明によると、「Airbook対象書籍は購入日の翌日以降に本棚に表示される」とあるが、今回のケースでは、購入から3時間ほどで本棚に追加された。追加されたことはメールでも通知される。ただし、雑誌によっては電子版の配信が最大10日遅れることがあるとある。これは電子版の配信にタイムラグがある雑誌のケースだととらえればよいだろう。

 ブラウザからBookLive!の本棚を確認すると、「Airbook本棚」に電子版が並んでいることが確認できる(同じものがMy本棚にも並んでいる)。また、アプリではAirbook本棚は独立しておらず、My本棚に並ぶ形になっている(iOSで確認)。閲覧はブラウザビューワでもアプリでも可能で、BookLive!で配信されているものと内容の違いもない。

tnfigab002.jpg ブラウザでBookLive!サイトのMy本棚を確認したところ。確かに追加されている。最初の設定以外、特に必要な作業はない

アプリにも アプリにも

 ちなみに、BookLive!のFAQページでは、「電子書籍を無料で提供することは景表法に違反しませんか?」という質問があった。これに対する回答は、「同一事業者(CCC)が、同一の内容の書籍を2つの媒体で利用させる単一商品と考えられるため、そもそも景表法及び公正取引規約の対象外であるという考えにたって運営しています」とある。

 そのほか、現時点で一点だけ注意したいのは、サービス対象に雑誌名が含まれていても、今購入できるものが必ずしも対象号ではないということだ。『Begin』(世界文化社)を例に挙げれば、現在販売されている最新号は11月15日発売の2015年1月号。しかし、Airbookサービスの開始号は2015年2月号からなので、2015年1月号をTSUTAYA店頭で購入しても、その電子版が無料で入手できるわけではない。対象雑誌の12月以降に発売される号が該当することを覚えておきたい。

 一般に紙と電子の価格は、電子の方が少し安価に設定されていることが多い。週刊東洋経済2014/12/6号を例に挙げれば、紙版が690円、電子版は600円(BookLive!の場合)だ。一方で、dマガジンのように、月定額で雑誌を読み放題にするところも出てきており、人気を集めている。そんな中、紙版を購入すると、電子版も無料でついてくるAirbookはお得感がある。対象雑誌がまだ少ないことなどは課題だが、全国に展開するTSUTAYAでこのサービスが始まったことで、これまで電子書籍に食指が動かなかった層にも訴求できるのではないだろうか。

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