本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はミソノからの紹介です。
澄んだ秋空を見上げてしまうようなこの街の片隅に、メイドが営む私設図書館ありました。
そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。
彼女の好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って、書架にメイドがやってきます。
待ちに待っていた本がついに発売されましたよ……!
前作から2年!
人口衛星をかわいい女の子に擬人化して“萌え”を加味し、さらにその生涯を“燃え”るがごとくあつーく解説するという、ふたつの“もえ”を合わせ持つこの本。第1弾が世に出た時はざわめきましたねー。
「はやぶさ」をはじめとして、あの頃はうっすらとしか知らなかった人工衛星の名前がずいぶん身近になったわね。
第1弾が出た時は、はやぶさ帰還より前でしたね。今回はページを開くと、はやぶさの物語からスタートします。「彼女」が長い長い旅を経て小惑星イトカワから戻ってきた心震えるあの日が、導入のマンガや読みやすい文章、折々の写真、イラストでしっかり描かれています。
彼女を襲った幾多の困難、それを乗り越えての感動的な帰還、そしてドラマチックなラストショット……。「人口衛星ってなんでこんなに健気なんですか!」とこぶしを握りしめてしまいます。
『「はやぶさ」のイオンエンジンの推力は定格1基8.5mN(ミリニュートン)。1円玉を持ち上げるには少し足りないくらいの力です。(中略)地上の人たちはまるで焚き火の番人のように、エンジンの灯が1日も消えないように見守ります。それが「はやぶさ」の運用なのです』
ミリニュートンって単位を聞いた事もなかったけれど、読んでいるとするっと頭の中に入ってくるのよね。
物語のような本文は、難解な話をとっても分かりやすく解説してくれています。「この人工衛星ちゃんは、こんなお洋服で旅立ったのね」という軽いテンションで、「ほうほう! それでそれで?」と彼女たちのことを読めば読むほど知りたくなるのです。
ミソノさんは普段から宇宙開発などに興味あった?
うーん、SF小説などを読まないわけではないですが、むしろちょっと敬遠していたかもしれません。自分からは遠い、難しい世界のことなんだ、と。
でも、このかわいく「萌え」になった人工衛星ちゃんたちは、それを驚くほどに身近にしてくれました。遅くなった帰り道、ふと夜空を見上げて「ああ、あそこで今日も人工衛星ちゃんががんばっているんだなぁ」と思って、心がふと励まされたような気持ちになる……それくらいの親密さです!
今作では、「はやぶさ」はもちろんのこと、月にいる「かぐや」や、あの震災の日に力を尽くしてくれた「だいち」、宇宙ステーションにかかわる「HTV」などなど、「あの時どうだったの? そして今は?」という疑問にしっかりと答えてくれます。
いまどきは、スポーツバッグに入ってしまうほど小さな人工衛星もあるのね!
「ひとみ」ちゃんですね。学生さんたちが手掛けられた民間機だそうです。世の中はどんどん前に……いえ、宇宙に向かって上へ上へと伸びてますねぇ! 人口衛星って……いい!
折しも11月30日には、「はやぶさ2」の打ち上げがあります。この本を胸に、ドキドキしながら見守りたいと思います!
本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?
エリス:60% レイラ:90% サヤ:91%
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