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» 2014年07月04日 12時00分 UPDATE

私設図書館シャッツキステ59冊目:進化するインド映画を知る『インド映画にゾッコン―Masala Hits STAR magazine』

本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はエリスからの紹介です。

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 ほのかに花の香りが漂い始めてきたこの街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。

 そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。

 彼女の好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って書架にメイドがやってきます。

進化するインド映画を知る『インド映画にゾッコン―Masala Hits STAR magazine』

エリス

ミソノさん、ナマステ〜。


ミソノ

ごきげんよう、エリスさん。今日はいつもとあいさつの仕方が違いますね。


エリス

インド映画好きをアキバの中心で叫び続けて10年近く……最近ついにインド映画ブームが再来しつつあるのですよ!


ミソノ

そういえば最近映画館のチラシなどでも見かけるようになった気がします。


エリス

最近ですとインド映画ではなく、マサラムービーやボリウッド映画と呼ばれる事が多いかも知れませんわね。おそらくなじみのない方は、インド映画と聞くと“顔が濃い方たちがわんさか出て来て、いきなり首を左右にクイクイしながら踊るよく分からない映画”というイメージがあるかもしれません。

確かにおよそ当たっているのですけれど……我が国におけるインド映画のイメージは15年前に突如ブレイクした「ムトゥ踊るマハラジャ」くらいで止まってしまっていて、その後の目覚ましい進化はあまり知られていないのです。

これはもったいない! 最近のインド映画はストーリーもダンスもいま風に洗練されていて、そのくせ独自の文化色は色濃く残っているという一流のエンターテイメント作品になっているのですよ。

と、インド映画の魅力を語るだけで文字が埋まってしまうので、ここでそろそろ本の紹介を。ブームを先取りできるかもしれない素敵な1冊をご紹介しちゃいます! 日本におけるインドの古典舞踊ダンサーとしても有名な野火杏子先生による、インド映画紹介本です。

『インド映画にゾッコン―Masala Hits STAR magazine』(野火杏子/出帆新社) 『インド映画にゾッコン―Masala Hits STAR magazine』(野火杏子/出帆新社)

同じ著者と出版社でもあり、もっと映画について詳しく書かれている

『マサラムービー物語―インド娯楽映画超入門読本』(野火杏子/出帆新社) 『マサラムービー物語―インド娯楽映画超入門読本』(野火杏子/出帆新社)

と、どちらをおすすめしようか迷ったのですが、あえて写真メインで内容の少ない『インド映画にゾッコン』をおすすめします。

なぜならインド映画は、我が国で上映される数は少ないものの、作品数自体はとにかく多い! いきなりわーっと作品紹介を見ても「なんだか濃い顔の人がたくさんいて区別がつかない……」「文化が違い過ぎて共感できない」と思います。かといってインド映画の魅力である、人間ドラマや豪華絢爛なダンスシーンの感動を文字で表すのは難しい……。では文字で興味を持ってもらうきっかけを作るとすれば何か……そこで“スーパースター”です!


ミソノ

スーパースター??


エリス

我が国における、大御所役者的な存在なのですが、そんな言葉では足りない……映画での活躍だけでなく存在自体が輝いている、スーパースター! おそらく皆さまが持っているであろうマサラムービーの主人公イメージ、背が低くてぽっちゃりしたちょび髭のおじさま像はムトゥ踊るマハラジャで主人公を演じたスーパースター、ラジニカーントさんです。この本でもトップバッターで紹介されているのですが、彼は人生そのものが映画のよう。

無一文からスタートし、映画デビュー。ヒットを飛ばし続けながら、数々の挫折と苦難を乗り越え、不動のスーパースターの地位を得ました。12億人国家で人気の頂点に座したといっても過言ではないのに、彼の本当に凄いところは、決しておごることなく、慈善事業や若手俳優の支援などに今も力を注いでいること。それゆえか映画の中はもちろん、外で発する彼自身の言葉も、映画のように人の心に響き、今なお多くの方に慕われています。

この本ではラジニカーントさんをはじめ、ムトゥ踊るマハラジャがヒットした頃の男優さん、女優さんを数名ピックアップした後、インド映画の配給に携わっている方たちと対談形式で、映画そのものの魅力や見どころについても語っています。

スーパースターな方たちに惹(ひ)かれ、さらに見どころも知ったならば、すぐにでも観たくなり、気付けばインド映画にゾッコンとなっていることでしょう!


ミソノ

南インドの愛の貴公子、ダイエット無用のお嬢様女優……お1人ごとについているキャッチコピーも面白くて、興味が湧いてきますね。


エリス

といっても15年ほど前の書籍なので、少し情報は古いのですが……。最近ですと、特に女優さんはディーピカー・パードゥコーンさんや、カトリーナ・カイフさんなど新しい方が活躍していますが、男優さんはこの本にも載っているラジニカーントさんや、シャー・ルク・カーンさんがまだまだ活躍されているので、初めてインド映画を観る方は、ぜひこの本に載っている俳優さんで選んでみるのも良いかと思います。


ミソノ

そういえばサヤちゃんやレイラさんも、一緒にインド映画を観て踊ったそうですね。


エリス

うふふ、そうなのです、去年からじわじわメイドの中にも布教成功していますよ……。今年の夏は皆でカレーを食べながらマサラムービー鑑賞。目指せ印度化計画、ですわ!


ミソノの好感度パラメーター

本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?

エリス:31% レイラ:59% サヤ:66%


本日のメイド

ミソノ ミソノ:いつもニコニコ、図書館を影から支える司書メイド。好きなジャンル:絵本、児童書、旅行記、本、紙、図書館
エリス エリス:ちょっぴりドジなお姉さま?! シャッツの総メイド長。黒髪ロングがそろそろ膝に達しそう。好きなジャンル:ホラー、古代文明、イラスト、ビジネス書、少年マンガ

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