連載
» 2014年05月30日 12時00分 UPDATE

私設図書館シャッツキステ54冊目:少女はオタクであることを隠さない『私がモテてどうすんだ』

本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はサヤからの紹介です。

[eBook USER]
wmfigschatz02.jpg

 街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。

 そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。

 彼女の好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って、書架にメイドがやってきます。

少女はオタクであることを隠さない『私がモテてどうすんだ』

サヤ

ミソノさんミソノさん! 先日メイド仲間のニケさんに「このマンガは絶対にサヤさんに読んでもらいたい!」とおすすめされたマンガがすごく面白かったので、ぜひミソノさんにも紹介させてください。


ミソノ

あらー。ニケちゃんもおすすめなの? 二人からおすすめしたいなんて、よっぽどのことね……!


サヤ

ニケさん曰く「きっと身につまされる思いがする」とのことだったので、どんなマンガなのかとドキドキしながら読み始めたのですが……。


ミソノ

うんうん、ドラマチックな感涙作品かしら? それともロマンな歴史大河とか?


サヤ

もう出だしから大爆笑!


ミソノ

コメディなのね!


『私がモテてどうすんだ 1』(ぢゅん子/講談社) 『私がモテてどうすんだ 1』(ぢゅん子/講談社)

サヤ

そうなんです。私の大好きな青春少女マンガです。

激ヤセしたら誰もが振り向くような美少女になってモテモテ! どうしよう!? って少女マンガ直球ど真ん中! とつっこみを入れたくなるベタさじゃないですか。


ミソノ

王道だわ。


サヤ

ただベタじゃない点が1つだけあって、主人公はオタクだったんですよ。激ヤセしたのも、大好きなキャラクターが死んでしまったショックで1週間引きこもったのが原因ですしね。


ミソノ

ああああ! あー! ショックですよねぇ! それは激ヤセする理由として説得力あるわね……。


サヤ

しかも主人公は、自分と王子様ではなく王子様と王子様がくっつく方に幸せを感じるといういわゆる腐女子。だからクラスのイケメンに迫られても、「ここにいるべきなのは私ではなく別のイケメンなのに!」と悔しがります。


ミソノ

あら……あらあらあら。なんだか親近感のわく主人公さんね。


サヤ

イケメン4人とデートをすることになったときもオタク心を隠せず、イケメン同士の絡みを見て妄想してしまったり、好きなキャラクターの抱き枕を買いに走ったりしてしまいます。しかも自室に死んでしまった大好きなキャラクターの仏壇を作っていて、勉強会をしに来たイケメンたちに手を合わさせるんですよ!


ミソノ

ぶれない!


サヤ

普通だったらそんな姿を見せられたら引いてしまうじゃないですか。でもイケメンたちは悟ったような目で受け入れるんですね。それに対して主人公はイケメンたちにどう思われるかなんて気にすることなく、自分の好きな物に突っ走っていく。そのぶれないオタクっぷりとそれに振り回されるイケメンたちの様子が、コントみたいでおもしろいですよ。


ミソノ

画風も少女マンガらしく繊維でありながら、すっきりしていて読みやすいです。


サヤ

かなり楽しく読んだのですが、1つ引っかかるのがニケさんに「きっと身につまされる思いがする」と言われたことなんですよ。ニケさんの目に私はこんな風に映っているんだなぁと、なんだか複雑な気持ちになりました。いいんですけどね、確かにオタクではあるんですけどね……。


ミソノ

オタクな分だけ余計に楽しめる少女マンガなんて嬉しいじゃないですか。うふふ。


ミソノの好感度パラメーター

本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?

エリス:24% レイラ:54% サヤ:63%


本日のメイド

ミソノ ミソノ:いつもニコニコ、図書館を影から支える司書メイド。好きなジャンル:絵本、児童書、旅行記、本、紙、図書館
サヤ サヤ:三度のご飯より小説が好きな新米メイド。司書見習いとして、本棚整理などミソノの仕事をよく手伝っている。好きなジャンル:近現代文学、少女漫画

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia Book Club会員登録がまだの方はこちら

電子書籍/紙を問わず、読書を愛する皆さまに向け、特別な情報提供、書籍の献本、著者や業界関係者との懇親会、執筆活動を検討されている方へのサポートなどを順次提供し、皆さまの読書を強力にバックアップします。

コンテンツパートナー

新刊JP
ラノコミ.com
hon.jp
新文化通信社
Good E-Reader Blog
ぶくまる