本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はサヤからの紹介です。
街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。
そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。
彼女の好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って、書架にメイドがやってきます。
ミソノさんミソノさん! 先日メイド仲間のニケさんに「このマンガは絶対にサヤさんに読んでもらいたい!」とおすすめされたマンガがすごく面白かったので、ぜひミソノさんにも紹介させてください。
あらー。ニケちゃんもおすすめなの? 二人からおすすめしたいなんて、よっぽどのことね……!
ニケさん曰く「きっと身につまされる思いがする」とのことだったので、どんなマンガなのかとドキドキしながら読み始めたのですが……。
うんうん、ドラマチックな感涙作品かしら? それともロマンな歴史大河とか?
もう出だしから大爆笑!
コメディなのね!
そうなんです。私の大好きな青春少女マンガです。
激ヤセしたら誰もが振り向くような美少女になってモテモテ! どうしよう!? って少女マンガ直球ど真ん中! とつっこみを入れたくなるベタさじゃないですか。
王道だわ。
ただベタじゃない点が1つだけあって、主人公はオタクだったんですよ。激ヤセしたのも、大好きなキャラクターが死んでしまったショックで1週間引きこもったのが原因ですしね。
ああああ! あー! ショックですよねぇ! それは激ヤセする理由として説得力あるわね……。
しかも主人公は、自分と王子様ではなく王子様と王子様がくっつく方に幸せを感じるといういわゆる腐女子。だからクラスのイケメンに迫られても、「ここにいるべきなのは私ではなく別のイケメンなのに!」と悔しがります。
あら……あらあらあら。なんだか親近感のわく主人公さんね。
イケメン4人とデートをすることになったときもオタク心を隠せず、イケメン同士の絡みを見て妄想してしまったり、好きなキャラクターの抱き枕を買いに走ったりしてしまいます。しかも自室に死んでしまった大好きなキャラクターの仏壇を作っていて、勉強会をしに来たイケメンたちに手を合わさせるんですよ!
ぶれない!
普通だったらそんな姿を見せられたら引いてしまうじゃないですか。でもイケメンたちは悟ったような目で受け入れるんですね。それに対して主人公はイケメンたちにどう思われるかなんて気にすることなく、自分の好きな物に突っ走っていく。そのぶれないオタクっぷりとそれに振り回されるイケメンたちの様子が、コントみたいでおもしろいですよ。
画風も少女マンガらしく繊維でありながら、すっきりしていて読みやすいです。
かなり楽しく読んだのですが、1つ引っかかるのがニケさんに「きっと身につまされる思いがする」と言われたことなんですよ。ニケさんの目に私はこんな風に映っているんだなぁと、なんだか複雑な気持ちになりました。いいんですけどね、確かにオタクではあるんですけどね……。
オタクな分だけ余計に楽しめる少女マンガなんて嬉しいじゃないですか。うふふ。
本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?
エリス:24% レイラ:54% サヤ:63%
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