本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日もミソノが本を持ってきました。
街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。
そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。
今日はミソノからサヤへ、本をおすすめするようですよ。
大型連休も終わっちゃいましたね……。そしたら陽射しも急に強くなって。このまま暑くなるのかなぁ……はぁ……。
とっても気候の良い5月、もう少ししたら梅雨の6月、それが明けたら夏ですね。この間まで花咲き乱れる春がやってきた! と思っていたのに、季節はどんどん移り変わりますねー。せっかくなので、くるくる変わる季節を手作業を通して表現してみたらどうかしら?
季節を手作業でって、どういう意味ですか?
紙工作のジャンルに「ポップアップ」という手法があるのは知っていますか?
あ、飛び出す絵本とかで見たことあります。ページを開くと、折り畳まれていた仕掛けが、びょーんと飛び出してきたり!
そうそう! 今日紹介するのはその仕組みを使って、メッセージカードを作る手芸の本です。この本では、カードを開くと飛び出る仕掛けのことを「起こし文(おこしぶみ)」と言っています。内容が「和」のテイストで統一されているのが、この「おこしぶみ」という言葉の響きからも伝わるでしょうか。
わ! 神社や縁側! 和の世界のカードがいっぱい!
カードのモチーフには、梅や土筆(つくし)から始まって、蛍や朝顔など、四季折々を取り入れた作品が紹介されています。こうして見ると、春夏秋冬それぞれが魅力的だなぁ、早く次の季節がやってこないかなぁ、って楽しみになってきますよー。
このカードは自分で作ることもできるんですか?
そうなんですよー。作品と一緒に作り方が載っています。はい、どうぞ。
ん? でもこの作り方、寸法が書いてないですよ? 手描きでずいぶんざっくりとした作り方ですねぇ!
「作る人が自分でいろいろ工夫してほしい」という思いで、作者さんはあえてサイズなどの詳細を明記しなかったんですって。でも試しに一つ作ってみると、その仕組みはすっごくシンプル! 素朴な仕掛けなのに、二つに折っただけの小さな紙片が、カードを開くと見事に縁側や行灯に早変わり。最初は和の風景がカードに見事に再現されているのに驚き、次にポップアップの仕組みのあまりの単純さに驚きます。そして「こんなにシンプルなのにこんなに美しい……」と単純な仕組み×研ぎ澄まされたデザインから生まれるカードにあらためてうっとりする三段階!
よくよく見たら、私にも作れるかな? 私だったらこの金魚鉢には黒い金魚をたくさん泳がせるかなぁ。
そうやって、「私だったら、こんな風景が作りたいなぁ」って想像も広がりますね。巡る季節に思いをはせると、ちょっとした気温の変化も、むしろ楽しみになるんじゃないかしら。
本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?
エリス:24% レイラ:49% サヤ:60%
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