本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はミソノが本を持ってきました。
街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。
そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。
今日はミソノからレイラへ、本をおすすめするようですよ。
たとえ何も手持ちの物がなくても、「たくさん歌を知っていれば、悲しみにくれる人を元気づけられるかもしれない」……そう考える少女って、なんだかとっても素敵! そんな少女たちが、実はたくさん実在しているんだ! と知ったのがこの本です。
表紙の制服姿が印象的。ガールスカウトのお嬢さんなのね。首元にスカーフを巻いて、活動的な制服を着た女の子たちを街中で見かけたときは、何かの募金の呼びかけをしていたようだったわ。
そうそう。街中でガールスカウトさんたちを見かけることはあまりなく、ボーイスカウトやガールスカウトという少年少女のグループがあることを知ってはいても、実態は謎でした。この本には、ガールスカウトの成り立ちから、日々の活動、ガールスカウトに深く携わる方のインタビューなどが載っています。すっきりとまとめられた内容は全96ページ。
100ページに満たない薄さ、そして文章ページのレイアウトも余白があって、ゆとりのある造りね。
そうなんです。歴史や精神を語りながらも、さらりとした雰囲気です。
ところが! そのさっぱりとした造りの中に、めくるめく少女たちの素敵なガールスカウトルールが目白押し。少女たちが心に留めるルールは「わたくしはよくみて よくききます。そして みんなと なかよくします」。この、ガールスカウトなら誰もが知るルールは「やくそくとおきて」というんですって。清い……とても清い……!
くっ……真摯(しんし)な一文でありながら、この絶妙なひらがなの使い方が、きゅんきゅんくるかわいさね…!
ガールスカウトさんの中でも、年少の子たちを「ブラウニー」と呼ぶんですって!
昔話に出てくるお手伝い妖精さんの呼び名ではないですか!
妖精の名を持つ小さな女の子たち。そしてそれを見守る年長の少女……。わーわー! 少女たちが手に手を取り合って、キャンプをしたり焚火でお料理を作っている姿をぜひ見てみたい……そう思ってしまいますね! この本は写真もたくさん載っているんですよー。
確かに、巻頭にカラーのお写真もたくさん。
文字通り、手を握り合って活動に励む少女たちは、実にきりりとしていて、清浄な風が吹き抜けるようですわ……。読み進めると、その精神は他人を思いやり、自立する心を唱えていて、大人になったからこそ、あらためて自分に唱えたい言葉がたくさんありました。大人になった今となっては、ガールスカウトに入るチャンスにはなかなか巡り合わないですが、この本を開くことで、つかの間、少女たちと森にいるような気分になれます。清純な気持ちに触れて、たまっていた息を深呼吸したい時に良いと思いますよー。
本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?
エリス:24% レイラ:49% サヤ:60%
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