2014年本屋大賞、大賞は和田竜『村上海賊の娘』

全国の書店員が今一番売りたい本を選ぶ「本屋大賞」。今年は和田竜『村上海賊の娘』が大賞を受賞した。

» 2014年04月08日 19時20分 公開
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村上海賊の娘 2014年本屋大賞の『村上海賊の娘』

 4月8日、明治記念館で「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 2014年本屋大賞」発表会が行われ、2014年本屋大賞として和田竜さん『村上海賊の娘』(新潮社)が選ばれた。

 本屋大賞は、本と顧客である読者の両方を良く知る立場にある書店員が、出版業界を盛り上げていけないかとの考えから設立。今年で第11回を迎える。近年では、『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉、2011年)『舟を編む』(三浦しをん、2012年)『海賊とよばれた男』(百田尚樹、2013年)が大賞に選ばれており、販売部数を大きく伸ばしている。

 今回大賞に輝いた『村上海賊の娘』は、『のぼうの城』などの作品でも知られる和田氏の作品。戦国時代を舞台にした重厚な歴史小説だ。同作品は第35回吉川英治文学新人賞も受賞している。


大賞を受賞した和田竜さん
順位 作品名 著者/出版社
1位 村上海賊の娘 和田竜/新潮社
2位 昨夜のカレー、明日のパン 木皿泉/河出書房新社
3位 島はぼくらと 辻村深月/講談社
4位 さようなら、オレンジ 岩城けい/筑摩書房
5位 とっぴんぱらりの風太郎 万城目学/文藝春秋
6位 教場 長岡弘樹/小学館
7位 ランチのアッコちゃん 柚木麻子/双葉社
8位 想像ラジオ いとうせいこう/河出書房新社
9位 聖なる怠け者の冒険 森見登美彦/朝日新聞出版
10位 去年の冬、きみと別れ 中村文則/幻冬舎
第11回本屋大賞順位

 また、翻訳小説部門には、『HHhH プラハ、1942年』(ローラン・ビネ著・高橋啓訳、東京創元社)が第1位に輝いた。

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