全国の書店員が今一番売りたい本を選ぶ「本屋大賞」。今年は和田竜『村上海賊の娘』が大賞を受賞した。
4月8日、明治記念館で「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 2014年本屋大賞」発表会が行われ、2014年本屋大賞として和田竜さん『村上海賊の娘』(新潮社)が選ばれた。
本屋大賞は、本と顧客である読者の両方を良く知る立場にある書店員が、出版業界を盛り上げていけないかとの考えから設立。今年で第11回を迎える。近年では、『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉、2011年)『舟を編む』(三浦しをん、2012年)『海賊とよばれた男』(百田尚樹、2013年)が大賞に選ばれており、販売部数を大きく伸ばしている。
今回大賞に輝いた『村上海賊の娘』は、『のぼうの城』などの作品でも知られる和田氏の作品。戦国時代を舞台にした重厚な歴史小説だ。同作品は第35回吉川英治文学新人賞も受賞している。
順位 | 作品名 | 著者/出版社 |
---|---|---|
1位 | 村上海賊の娘 | 和田竜/新潮社 |
2位 | 昨夜のカレー、明日のパン | 木皿泉/河出書房新社 |
3位 | 島はぼくらと | 辻村深月/講談社 |
4位 | さようなら、オレンジ | 岩城けい/筑摩書房 |
5位 | とっぴんぱらりの風太郎 | 万城目学/文藝春秋 |
6位 | 教場 | 長岡弘樹/小学館 |
7位 | ランチのアッコちゃん | 柚木麻子/双葉社 |
8位 | 想像ラジオ | いとうせいこう/河出書房新社 |
9位 | 聖なる怠け者の冒険 | 森見登美彦/朝日新聞出版 |
10位 | 去年の冬、きみと別れ | 中村文則/幻冬舎 |
また、翻訳小説部門には、『HHhH プラハ、1942年』(ローラン・ビネ著・高橋啓訳、東京創元社)が第1位に輝いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.