本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はエリスが何だかすました顔してミソノのところにやって来ましたよ?
ほのかに花の香りが漂い始めてきたこの街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。
そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。
彼女の好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って書架にメイドがやってきます。
ミソノさん、ひとつ、よろしいですか?
はい、何でしょう?
背中のリボンがめくれてしまっています。
細かいことが気になってしまうのが僕の悪いク、セ。んふふ。
……ありがとうございます。まあ、エリスさんったらすっかりその気になって……。ここのところとってもお気に入りの、あの刑事ドラマの影響ですね?
今のモノマネ、気づいていただけたのですね!
そうなのですよ〜最近キているんです、刑事ドラマブーム!!
昔から一大人気ジャンルではありますが、最近は、殺人事件を捜査する刑事ドラマの花形部署「捜査一課」にとどまらず、科捜研やSAT、警察庁長官官房を舞台にしたものなど様々な役職を舞台にした作品が放送されました。
もちろんどのドラマもなんとなく観ているだけで、ハラハラドキドキするお話なのですが、お話の中にさらっと出てくる警察の役職や、組織図が分かると、よりそのセリフの意味することなどが読み取れて面白いのです!
例えば
ミソノさん、分かりますか……?
わー名前が似ていてこんがらかってしまいそうですね。ええと、警視庁は東京都の警察のことで、警察庁は日本全国の警察組織をまとめている所……? うーんそのほかは名前を聞いたことがあるだけで、違いは分かりませんねぇ。
名前は似ていても、お仕事の内容や組織内の位置などは全然違うのですよ。
せっかく刑事ドラマを好きになったのなら、ぜひより深く楽しんでいただきたい! そこでオススメなのがこの1冊です。
数ある警察関係書籍の中で、この本を選んだのは、「警察解説」ではなくタイトル通り「刑事ドラマをより理解するための」本だからです。いきなり全面黒塗りのような細か〜い組織図を見ても、ピンと来ないですよね。
この本は数々の人気刑事ドラマを例に挙げて、実際の部署の解説をしてくれているので「ああ! あの主人公たちはこういう仕事をする部署の人たちだったのね!」ととても分かりやすく知ることができます。
テレビ画面の向こうでおなじみの方の顔が浮かぶと、すんなり頭に入ってくるんですね。
また、ガンアクションや取り調べのカツ丼、名推理によって犯人を論破するシーンなど、ドラマで行われる魅力的なシーンは実際可能なの?! といった疑問にも答えてくれております。
ああ……「こんなこと、ありえるのかしら」とちらりと頭をよぎること、ありますねぇ。現実のお仕事としてのリアルな一面にも触れてあるのですか?
ほとんどがドラマを軸にした解説ですが、それだけでなく、実際の警察官の方たちの苦労や抱えている問題の事も書かれており、私たちが安心して暮らせるのは警察の方たちのたゆまぬご尽力のおかげなのだと感謝の気持ちでいっぱいになります。そしてドラマから興味を持った不純な輩ではありますが、本物の警察官の方たちのかっこよさを改めて感じました。
まぁ……エリスさんのまなざしが、あんなにまっすぐに輝いて……!
日々、犯罪や国の予定に合わせて新しい部署が出来たり、名前を変えたりしているため、この本の組織図は最新版ではありません。ですので、この本で興味を持ったら、次は警察庁のサイトなどで最新の組織図やニュースを手に入れてみてください。
そして刑事ドラマの愛すべき登場人物たちの笑顔を守るためにも、皆で平和に暮らすためにも、絶対悪いことはしない! 悪いことはせず、お家で警察の組織図を見ながらニヤニヤしてまったりと過ごす! これだと思うのです。
エリスさん、お外でニヤニヤと警察の組織図を見ていたら職質のお手間をおかけしてしまうので、くれぐれも気をつけてくださいねー。
本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?
エリス:24% レイラ:42% サヤ:53%
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