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» 2014年02月21日 12時00分 UPDATE

私設図書館シャッツキステ42冊目:読んで楽しい作っておいしい『奥薗壽子の読むレシピ』

本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日はミソノからのオススメです。

[eBook USER]
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 この街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。

 そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。

 書架にいたレイラに、ミソノからのオススメがあるようですよ。

読んで楽しい作っておいしい『奥薗壽子の読むレシピ』

ミソノ

レイラさんがいつもお茶の素敵な本を教えてくださるので、わたくしはお料理の本をおすすめてしてみますよー。


レイラ

え? 「読むレシピ」? レシピ本にしては小さなサイズね。


ミソノ

ビジネス書などによくある、「四六判」という片手でも持てる大きさですねー。

お料理のレシピ本は大きくてカラーのものが多いですが、こちらはほとんど文章で構成されていて、写真はゼロ。料理研究家として人気の奥薗さんが新聞に連載されたエッセイをまとめられたもので、本を開くと作り方を2ページくらい文章で紹介し、あとは材料が付記されているだけ。


『奥薗壽子の読むレシピ』 『奥薗壽子の読むレシピ』(奥薗壽子/産経新聞出版)

レイラ

……無事にお料理が完成するかしら?


ミソノ

しますとも!

このご本のメインは、文章なんです。説明文ではなく、お料理を作る情景を「こんなことがあってね……」と著者が語るように書かれています。


レイラ

っていうと、どんな感じかしら?


ミソノ

そうね。例えば「鶏の唐揚げ」では、中学三年生の娘さんが学園祭でバンドをやることになって、家に8人の若者が集まることに! 唐揚げを出したら食べるわ食べるわ……若者の食欲ってすごい! というエピソードの合間に、さらりと唐揚げの作り方が書き込まれています。


レイラ

なるほど、確かに文章がメインですね。


ミソノ

具体的な説明は実質10行くらいという短さなので、いきなり完璧な再現を目指すと「これは何?」となってしまうかも。でも、娘さんや息子さんとのやり取りにちょっと笑ってしまう家族エピソードや、著者の子どものころの思い出などと一緒に紹介される献立はどれも身近で家庭的なので、無理せず自分のできる範囲に置き換えてやってみよう、それでいいんだ! と思わせてくれます。

油の温度などが細かく書き込まれてはいないのですが、代わりに「鶏肉は常温にしておくといい」などのちょっとしたヒントが参考になりそうです。


レイラ

菜の花やフキなど、季節の素材を使うメニューもありつつ、「もやしカレー」なんてちょっと変わっているのも載っているのね!


ミソノ

「寒くなってきたから温かいものが食べたいなぁ」とか、「あるものでちゃちゃっと作ろう!」とか、お料理する現場の飾らない気持ちそのままが書かれています。季節ごとに章だてされているので、最初から全部読み通さなくても、その時期にあったページを開いてみるのも良いですね。


レイラ

何だか、肩ひじ張らないでお料理と向き合えそうですね。


ミソノ

わたくしはぱらぱらとめくって気になった所から読んでは「うーん、今日はこれを作ってみようかな」と参考にしています。今の季節だと「かぶとベーコンの炒め蒸し」を作りますよー。胃腸へのねぎらい効果も……って書いてありますし! と、エピソードごとお料理を楽しめる気分になります。


レイラ

64種類もあるお料理が、巻末の索引で野菜・肉・お菓子など項目を分けてあるし、それぞれのエピソードも楽しめるし……読み物と実用を兼ね備えた「読むレシピ」……なるほど! そういうことなんですね!


ミソノ

わたくし、次は「鶏とゆで卵の醤油煮」なんていいなぁと思っています。おうちに籠って本を読むときに、ほったらかしにしておいて出来上がっちゃうメニューなんですって! 素敵!


ミソノの好感度パラメーター

本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?

エリス:12% レイラ:35% サヤ:48%


本日のメイド

ミソノ ミソノ:いつもニコニコ、図書館を影から支える司書メイド。好きなジャンル:絵本、児童書、旅行記、本、紙、図書館
レイラ レイラ:森育ちのツンデレ魔女。お休みの日には愛猫とお気に入りの紅茶でまったり読書。好きなジャンル:文化 ゲーム ファンタジー 魔女 雑学

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