出版業界ニュースフラッシュ 2014年1月第4週

出版業界で先週起こった出来事をまとめてお届けする週刊連載。2014年1月第4週は、出版科学研究所による出版市場規模が発表されています。

» 2014年01月27日 12時00分 公開
[新文化通信社]
新文化通信社

2013年書籍・雑誌推定販売金額、前年比3.3%減の1兆6823億円に

 1月24日、出版科学研究所が発表した。販売金額は9年連続での前年割れとなり、金額ベースでは575億円のマイナス。1996年のピーク時の2兆6564億円と比較すると、約63%の水準になった。

 販売金額の内訳は「書籍」が前年比2.0%減の7851億円、「雑誌」は同4.4%減の8972億円。「月刊誌」(=週刊誌除くすべて)は同3.4%減の7124億円、「週刊誌」は同8.1%減の1848億円。

 返品率は「書籍」が同0.5ポイント減の37.5%でやや改善。「雑誌」は同1.2ポイント増の38.8%で悪化した。雑誌の返品率が、書籍を上回ったのは、58年から取り始めた統計で初めてとなる。

「紀伊國屋書店ベストセラー大賞」決まる

 1月24日、同書店が発表した。受賞者は、著者部門が百田尚樹氏、出版社部門が講談社。5月1日、新宿本店の紀伊國屋ホールで授賞式を行う。

 同賞は作品単位ではなく著者個人、出版社を表彰するもの。全国64店舗やウェブストアなどでの直近1年間の売上額や冊数、イベント協力の観点から判定する。対象は文芸書、文庫、コミックス。

Copyright 2015 新文化通信社 All Rights Reserved.