本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。連載37回目は、司書見習いのサヤがやってきましたよ。今日、手にしているのはどの本でしょうか……。
この街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。
そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。
ミソノの好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って書架にメイドがやってきます。
ミソノさんは『ママレード・ボーイ』を読んだことはありますか?
ありますよー。アニメ作品になった時の「だっけっど気にっなっる♪」という歌も印象的でしたねー。
わたくしも吉住渉先生の作品は昔から大好きで、ママレも何回も読んでいます!
「ママレ」! そう略すのですね!
トレンディドラマのようでベタなお話なのに、どこか一味違って面白いですよね。
両親が旅先で知り合った夫婦と、夫と妻をそれぞれ交換して再婚してしまって……って改めて考えると、何を言っているのか分からないドラマチックさですねぇ!
ヒロインの光希も素直でかわいくて応援したくなっちゃいます。両親が交換結婚するとか言い出したら、わたくし、きっとグレちゃいますねー。
交換結婚のくだりもそうですけど、ママレって「りぼん」にしては少し大人っぽいお話で、「これを読んでるわたしって大人!」と昔読んだときは思っていました。ぜんぜんそんなことないんですけどね。
ドラマチックで、それでいて少女マンガエッセンスもたっぷりで……アニメになって男性からも注目されましたねー。
そうですよね、いろいろな属性の人に人気のあるマンガですよね。そんなママレに、何と続編が出たんです! 連載が始まったときは、普段コミックス派のわたくしもつい本誌を買ってしまいました。
続編ということは、登場人物は同じキャラかしら?
お話自体はママレの主人公、光希と游の妹と弟が中心で、続編というよりはまた別のお話ですね。でもところどころでママレに出てきた子たちの成長した姿が見られます。その子たちが今までどんな人生を歩んできたのかなーなんて想像を巡らせるのもまた楽しいですよー。
スピンアウト作品というのでしょうか。物語の派生を感じるのも楽しいですねぇ!
吉住先生の作品って白髪優しい系の男の子と、黒髪のちょっとツン系な男の子の2人が前にでてくることが多いんですよ。それでわたくしはいつも黒髪の男の子を好きになるのに、悲しいかなヒロインと結ばれるのは白い子……今回も白い子と黒い子が出てきていて、わたくしはやっぱり黒い子を好きになってしまいました……。
でも今回は黒い子がやってくれそうな気がします!
まぁ!
黒い子とヒロインは小さいころから一緒に住んでいてきょうだいのように育てられたので、当然ヒロインはきょうだいだと思ってるんですよ。でも黒い子は「きょうだいだと思ったことなんか一度もない」、「結婚するつもり。ずっと前から決めてた」とか言っちゃうんですよ。中学生なのに……。
彼にならわたくしの望みを託せるような気がいたします。まぁまだ一巻しか刊行されていないので、どうなるかは分からないですけどね。でもすでにヒロインが好きになった男の子に彼女がいたりと、吉住先生らしいドラマの予感がたくさんあって、これからどんどん面白くなりそう! 次巻の発売が待ちきれません!
本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?
エリス:12% レイラ:30% サヤ:43%
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