大人気漫画『銀魂』の小説版、“銀八先生シリーズ”が最終巻を迎えました。その内容をお伝えします。
2013年7月6日。7年間におよぶテレビアニメ銀魂の集大成、『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』が、公開。
そして同年9月4日。『銀魂』小説版である学園コメディ風銀魂、“銀八先生シリーズ”も、ついにフィナーレを迎えるときがやってきました。今回はその感動? の最終巻、『銀魂 帰ってきた3年Z組銀八先生フォーエバー さらば、愛しき3Zたちよ(集英社JUMP J BOOKS)』を紹介します。
表紙にあるキリッとした学ラン銀さんと、いつも通りの死んだ魚のような目をしている銀八先生のまえがきならぬ、まえがき漫才で始まる今回の銀八先生は、9本のショートショートからなる短編集です。
まずタイトルからしてツッコミどころ満載の本作ではありますが、そこはグッと堪えて、もうつっこんだら負けの精神で読み進めましょう。なんせ9本もありますからいちいちつっこんでいたら、こちらの体力が持ちません。
ツッコミは本編で新八というメガネかけ器がやってくれますからそちらに委ねましょう。後、残念ながら銀八シリーズの新八は例え最終巻だろうが、劇場版銀魂のようにかっこいい青学の柱の新八さんではなく、いつも通りの思春期メガネかけ器なのでそちらもご注意ください。
個人的に一押ししたいお話が、第三講「みんな○○になっちゃった!」です。
劇場版銀魂の余韻を見事なまでにぶち壊してくれるこのお話は、終始笑いがとまりません! 映画版を小説版で徹底的にいじり倒すどころか、跡形もなく破壊してくるなんて銀魂でしか有り得ません!
そして第九講の「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ、同窓会ですかこのヤロー」では、大人になった3Zメンバーを見ることができ、なんだか感慨深くなりました。それぞれが選んだ進路もなんだか納得のいくものが多く、みんなうまいことやっているんだなあと微笑ましくなります。
そんな中、最後に銀八先生の口から告げられる、3Zメンバーへ贈る言葉……。3Zメンバーが迎えた未来をぜひ皆さんもご自身の目で確認してみてください。
空知先生の描きだす銀魂世界を損なうことなく、常に面白いお話を提供し続けてきたこの銀八シリーズ。いきいきと暴走する銀魂キャラクターたち。流行しているものや人気のあるものにとことん乗っかるその精神! 本当に大好きでした! いやだって、あまちゃん面白いし、能年玲奈ちゃんかわいいし、橋本愛ちゃんかわいいから仕方ないよね……! 否めないよね!
小説版作者である、大崎先生。本当にいままでお疲れさまでした。楽しい時間をありがとうございました。感謝の気持ちを込めて、最後に、この言葉を大崎先生に贈ります。
タイトルなげーよ!!!! 後いろいろパクリすぎだよ!!
(評:ラノコミどっとこむ編集部/やまだ)
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