本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。今日は司書見習いで少女漫画好きのサヤがやってきましたよ。今日、手にしているのはどの本でしょうか……。
街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。
そこには書架を守る司書メイドがいます。ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。
彼女の好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って、メイドがやってきます。
ミソノさんは恋愛シミュレーションゲームをプレイされたことはありますか?
ええ、幾つかクリアした作品がありますよ。
わたくし実はかなりそういったゲームが好きで、暇さえあれば携帯ゲーム機を取り出してぴこぴこしております。
……お給仕の休み時間に一生懸命、画面を覗いている姿を見てしまって以来、薄々、そうではないかと思っていましたよー……。
今日はそんなわたくしにそっくり? な主人公の出てくるマンガを持ってきました!
『神のみぞ知るセカイ』は「週刊少年サンデー」に連載中で、現在はテレビアニメ三期女神篇の放送もされている人気のマンガ作品です。
三期! 人気の作品なんですねぇ。
主人公の桂木桂馬は男性向けの恋愛シミュレーションゲーム、いわゆるギャルゲーが大好きで、落とし神と呼ばれるほどの腕前。その腕前ゆえに悪魔と契約させられ、リアルの女の子と恋愛しなければならなくなってしまいます。そこで桂馬は次元の壁を超えて、独自のギャルゲー理論を使って女の子を攻略していくことになるのです。
攻略対象はスポーツ少女にツンデレ少女、文学少女などなど、さまざまな属性の女の子たちが出てくるので、必ず一人は好みの子が見つかるはずです。わたくしのイチオシはアイドルのかのんちゃん! いいですよね、アイドルって!
しかし出てくる女の子以上に魅力的なのは、主人公の桂馬です。桂馬は相当重傷なギャルゲーマーで、すごくズレています。彼はもう完全に二次元の世界しか見ていません。でもそのズレっぷりが面白くて、時々出てくる名言にもくすっと笑わされます。「リアルはクソゲーだ!」のインパクトは相当なものでした。
それに桂馬は「三次元に興味はない」「リアルはクソゲーだ!」と言いつつも、ちゃんとリアルの世界のために攻略を頑張っているんですよ。ゲームの理論が、現実でうまく働くわけじゃない。実際の攻略ではリアルに振り回されていることも多いです(そこが面白いのですが)。それでも強引に突き進んでいってエンディングを迎える桂馬を見ると、よくがんばった! あっぱれ! と褒めてあげたい気持ちになります。桂馬はただ面白いだけの男じゃないんです、やるときはやるんです!
それと男の子なのになかなかかわいらしい容姿をしているところも、わたくし的にはかなり高ポイントですね。彼の女装姿は鼻血ものですよ……。そんな桂馬の女装姿も含めて、一見の価値があるマンガだと思うので、ぜひミソノさんも読んでみてくださいー!
恋愛シミュレーションにおいて主人公は透明人間……そんな扱いの作品もあると思うのですが、読み手……つまりゲームで例えるならプレイヤーであるサヤちゃんがこんなにも主人公に心を奪われるとは。並々ならぬパワーですね。そしてそんな桂馬くんのお姿が素敵な描写はどのあたりかしら? 何ページかしら? どのコマかしら? うふふふふふ。
本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?
エリス:12% レイラ:21% サヤ:26%
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