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» 2013年08月29日 17時09分 UPDATE

障害者向け電子書籍リーダー――選択肢は十分か

出版社が電子書籍の、メーカーがデバイスのアクセシビリティを高めなければ、障害を持つユーザーがその恩恵を享受できない。電子書籍のアクセシビリティはまだまだこれからだ。

[Sovan Mandal,Good e-Reader Blog]
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 電子書籍は現在盛り上がりを見せているが、障害を持つ方は電子書籍が提供できるすべての利点を享受していないかもしれない。これは、障害を持つユーザーが利用できる電子書籍リーダーが市場に十分存在しないのが理由のようだ。

 「読書をしたいのに運動性障害があり本のページをうまくめくることができない人のことを考えてみてください。本の中で行ったり来たりするのに、ディスプレイに触れたりボタンをタップできるのは素晴らしいブレークスルーです。そのボタンにBluetoothで接続し、頭でそっと突いて押したり、瞬きで起動することもできます。すべてのデバイスがこうした機能を提供しているわけではないので、デバイスを選択する前には考慮が必要です」と英国拠点の技術慈善団体Ability Netの創設メンバー、ロビン・クリストファーソン氏は話す。

 自身も視覚に障がいを持つクリストファーソン氏は、「出版社が電子書籍のアクセシビリティを高め、メーカーがデバイスのアクセシビリティを高めなければ、障害を持つユーザーがその恩恵を享受することはできません」という。

 電子書籍リーダーのメーカーが障害者向けに自社デバイスを宣伝することにほとんど関心がないのは、Amazon、Kobo、ソニーが電子書籍端末を米国リハビリテーション法第508条の適用除外とするようFCCに嘆願したことからも明らかだ(FCCは2013年9月までコメントを受け付けている)。

 クリストファーソン氏は、現在の電子書籍リーダー端末の中で障害者が利用するのに最適なデバイスはApple iPadだと感じているようだ。そして、Kindleの電子書籍リーダー群にはアクセシビリティ機能が欠如しているともいう。

 「(アクセシビリティを考える)出発点として、販売されているさまざまなデバイスとその機能を概説する英RNIB(英国王立盲人擁護協会)のサイトをお勧めします」とクリストファーソン氏はさらに示唆した。

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