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» 2013年07月08日 13時00分 UPDATE

オンラインニュースの利用率、タブレットの成長に伴い2倍に

人々がニュースを消費する方法はここ10カ月ほどを振り返っても大きく変化している――ロイターの調査は、現在の情報消費動向について示唆を与えるものだ。

[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 従来の新聞やニュースに特化したWebサイトを読むに当たって、顧客は徐々に1台以上のデバイスを利用するようになっており、全体的な採用率は昨年の2倍となった。オンラインニュースはよりモバイルかつソーシャル志向になり、リアルタイムになりつつある。今年、ロイターの行った調査は人々がニュースを読むために利用しているデバイスとその採用率が最も顕著な国々を一覧にしたものだ。

 過去10カ月で、タブレットを利用してニュースを読む人はほぼ2倍になった。週ベースの利用動向では英国で8%から16%へ、デンマークで13%から25%へそれぞれ増加した。全体的に、読者はソーシャルメディア向きのタブレットと、デジタルブランドが提供し始めているインタラクティブ機能を選択しつつある。

 電子新聞の定期購読者は増加している。紙新聞の定期購読および購入率はほとんどの国で高率をキープしている。日本での68%を筆頭に、イタリア59%、ドイツ56%となっており、逆にそれが最も低調だったのはフランスの39%で、米国の42%がそれに続く。

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 読者は好きな新聞やオンラインニュースを閲覧するためにタブレットを利用するだけでなく、ほとんどがそれらのサイトを継続的にスマートフォンでもチェックしている。多くの国で、スマートフォンの利用が大勢を占めており、そこからニュースにアクセスする週ベースの利用動向はデンマークで43%、ドイツは22%だ。

 読者の習慣で最も顕著なトレンドの1つはデバイスを1台以上利用していることだ。人々がニュースを消費するためにデバイスを1台だけ利用していた日々は過ぎ去り、ほとんどは日ごと、週ごとに、2台、3台のデバイスを利用している。読者の3分の1は少なくとも2台のデバイスでニュースを利用しており、9%は3台以上を利用している。一部のデバイスはニュースを読むためにより頻繁に利用されている。コンピュータユーザーの85%は毎週デバイスを利用してニュースにアクセスしており、スマートフォンユーザーは63%、タブレットユーザーは60%、スマートテレビユーザーは54%、電子書籍リーダーユーザーはわずか17%となっている。企業が純粋なテキスト体験にのみ集中する傾向になく、それを読者が望んでいるわけでもないので、電子書籍リーダーの数字は説得力がある。

 では、顧客が電子新聞を読むのに最も利用しているデバイスは何だろうか。デンマーク・日本・米国・英国で、Apple iPhoneとAndroid、Blackberryのようなほかのデバイスとの間で比較的均等な数字が出ている。例えばAppleのiPhoneはドイツ(26%)とスペイン(25%)で市場の4分の1しか取れていない。

 ロイターのニック・ニューマン氏によると「確かにニュースのブランドはいまだに重要ですが、強いブランドネームとこれまでの遺産だけでは十分といえなくなっています。われわれのデータによると、コンテンツの海の中でさまざまなテーマにまたがって信頼できるニュースへの需要はありますが、Yahoo!やThe Huffington Postのような新規ブランドも多くの専門コンテンツ提供者・ブログ・ソーシャルメディアとともに同じ役割を担うことができるということを証明しています」

 これを背景として、編集と流通戦略周辺で苦しげな論争がより多く交わされるようになっているのは驚きではない」とニューマン氏。続けて、以下のようにまとめてくれた。

 「ほとんどのニュース企業はこれまでと同数かより少ないジャーナリストを使って、より多くのプラットフォームにより多くの出稿を試みつつ、複数プラットフォーム時代に合ったワークフローを再構成しているところです。新たな読者と収入源を見つけ出すことはより大きな課題です。ニッチを開拓しようとする企業があれば、規模を求める企業もあり、ペイウォールは世界中で積み上がりつつあります。これまでと変りなく、成功は明確な戦略と変化する読者の行動をしっかりと理解することの組み合わせに依存するでしょう。その点で、この年一回の調査が来たるべき挑戦について周知する上で役立ち、有益で洞察に満ちたデータを提供することを望んでいます」

このニュースはTitanwebTitanwebのYouTubeサイトにより提供されている。


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