本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。連載9回目はツンデレメイドのレイラが登場。メイドらしく、お料理の美味しそうな描写に注目……?
街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。そこには書架を守る司書メイドがいます。
ほんわりおっとりした司書メイド ミソノに、淡い思いを抱くメイドもいるようです。
司書メイドの好感度を上げようと、今日もお気に入りの1冊を持って、書架にメイドがやってきます。
もう梅雨明けしたのかしらと思うくらい、すっかり夏の陽気ですね。
こんな日に何ですが、今日は寒い冬の日に外に出かけたヒキガエルのお話をご紹介させてください。
あら、カエルさん! レイラさんはカエルがお好きですねぇ。
今回わたくしがオススメするのは、『火曜日のごちそうはヒキガエル』という児童書です。
土の中の居心地のよいお家で冬ごもり中のヒキガエル、お掃除好きのウォートンがお料理好きのモートンの作ったカブトムシの砂糖菓子をおばさんのお家へ届けるため、真冬の外へ冒険に出かけて行きます。でも、途中で気難しいミミズクのジョージに捕まってしまい、来週の火曜日の誕生日にウォートンを食べてしまうと言われるのです。
このウォートンの冒険や、ジョージとの友情を育んでいく様子がすごく面白くて素敵な物語なのです。特にわたくしがこの作品で好きなのは作中に出てくる美味しそうな食べ物の描写です。
分かります。絵本や児童書に出てくる食べ物ってなぜかすごく美味しそうなんですよね。
ドングリ茶やクローバーの花茶、ネズの実のお茶などハーブティー好きには夢のようなお茶がたくさん出てきますし、サンドイッチの中身も個性的で面白いんですよ。
物語のキーアイテムであるカブトムシの砂糖菓子もあこがれましたね。
今はもう販売されていないんですが、わたくしが読んだ旧版では確か「カブトムシの糖蜜漬け」と書かれていて、何だかすごく美味しそうに感じたのを覚えています。きっとツノの部分はポリポリしてて、羽の部分はシャクシャクと糖蜜がたっぷりで美味しいんだろうなぁ、と。
あら、このカブトムシの糖蜜漬けって成虫の方なのですか?
実はかなり長い間、成虫だと思っていたのですが、挿絵のカブトムシの糖蜜漬けをよく見たら幼虫の方でした。でも幼虫の糖蜜漬けもクリーミーな味で美味しそうではありませんか!
最近ですと幼虫型のチョコレートなんてものが実際にお菓子屋さんで売られているので、本を読みながら食べてみるのも面白いかもしれませんね。
実はすでにカブトムシのチョコレート、用意してあるのですが、ミソノさんもご一緒にいかがですか?
うーん、実際に見てみるとリアルで食べるのに勇気がいりますね。
……確かに(苦笑)
本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?
エリス:12% レイラ:21% サヤ:12%
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