渋く見えるのにかわいいやつ『シリーズはたらく農業機械 田植機』私設図書館シャッツキステ4冊目

本大好き司書メイドの好感度を上げ、年に一度のデート権を得るべく繰り広げられるメイドたちのラブアタック。連載4回目は私設図書館シャッツキステの司書・ミソノが登場。どうやら今日は独り語りのようで……。

» 2013年05月24日 12時00分 公開
[ITmedia]
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 この街の片隅に、メイドが営む私設図書館がありました。そこには書架を守る司書がいます。

 その図書館の書架の一角。いつもはミソノをめぐる争いが繰り広げられ、賑やかですが、どうやら今日は誰も書架には来ないようです。

 しんとした本棚の片隅で、司書のミソノはそっとページをめくります。

渋く見えるのにかわいいやつ『シリーズはたらく農業機械 田植機』

 地面から緑のかわいい芽が顔を出し、すくすく伸びるこの季節。わたくし、ミソノが手にした本は『シリーズはたらく農業機械 田植機』です。

『シリーズはたらく農業機械 田植機』/ 農山漁村文化協会

 こども向けの本なのに、あえて農業機械をチョイスとはなんて渋いのでしょう! 5冊シリーズで、

  • トラクタ
  • 田植機
  • 管理機(除草など)
  • 防除機
  • コンバイン

とジャンル分けされています。

 トラクタで耕し、植えたら除草、防虫をして収穫……という、作物づくりの進行に沿ったシリーズ構成がニクいですね! 中でも、今回は「田植機」の巻を開いてみます。ページをめくると目に飛び込んでくるのは、赤と白の田植機が泥土に雑草と苗を植える写真……広い田んぼでも狭い棚田でも活躍しています。

 説明された仕組みを読むと、いかにもほっそりとした稲の苗から正確に必要分を抜き出して植えていく……これってとんだ優秀メカではありませんか! しかも植えやすくするために、自分の走った車輪のでこぼこ跡は自分でならし、きれいにしてから植えるという繊細な子。優等生です……たぶんクラス委員とかする優等生タイプの子ですよ……!

 この本には稲だけでなく、たまねぎ植え機、じゃがいも植え機など、多彩なメカが載っています。じゃがいも植え機が活躍する風景には、いかにも北の大地らしいひろびろとした畑と、雪の残った高い山が写り込んでいるので、この子たちの働く土地に想いを馳せることができます。

 「多くの皆さんに農業への理解を少しでも深めてほしい」という願いで作られたこの本、こども向けで一冊のページ数もさほど多くはありません。しかしその分、大判で写真も満載! 読みやすく、分かりやすい作りとなっています。

 なかなか街中では出会えない、畑で出会っても用途がいまひとつなぞだった、優秀メカたちの素顔が分かると、土の匂いとかっこいい農業メカに出会うため、この本を胸に抱えて初夏のお出かけをしたくなります。


ミソノの好感度パラメーター

本への愛情、オススメの仕方が上手だとミソノの好感度アップ! それぞれミソノの心を占めている割合は……?

エリス:5% レイラ:7% サヤ:5%


本日のメイド

ミソノ ミソノ:いつもニコニコ、図書館を影から支える司書メイド。好きなジャンル:絵本、児童書、旅行記、本、紙、図書館

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