楽天、Koboの新電子書籍端末を3機種発表――フロントライト付きやAndroidタブレットも天王山の攻防戦

楽天は子会社のKoboが9月に海外で発表した「kobo glo」「kobo mini」「kobo arc」の国内投入を発表した。

» 2012年11月01日 15時40分 公開
[西尾泰三,ITmedia]
Koboファミリー。左からkobo Mini、kobo glo、kobo Touch、kobo arc

 楽天は11月1日、子会社のKoboが9月に海外で発表した電子書籍リーダー端末「kobo glo」「kobo mini」、7インチAndroidタブレット「kobo arc」の国内投入を発表した。これまでの電子ペーパー端末に加え、新たにAndroidタブレットもラインアップに加えたことで、7月にスタートした電子書籍事業の拡大を図りたい考えだ。

kobo glo

kobo glo kobo glo

 kobo gloは、6インチE Inkディスプレイを採用したモデルで、Barnes & Nobleが「NOOK Simple Touch with Glowlight」で先鞭(せんべん)を付け、Amazonが「Kindle Paperwhite」で搭載してきたフロントライトを搭載するのが特長(ライトは本体下部に搭載)。

 サイズや重さはすでに国内で発売されている「kobo Touch」とほぼ同じだが、kobo Touchではディスプレイ下に配置されていたホームボタンがソフトウェアボタンで代替されたため、奥行きが8ミリほど短くなった(ライトを搭載しながら重さが変わってないこともポイントの1つだろう)、ディスプレイの解像度は1024×758ドットとkobo Touchから向上している。内蔵メモリは2GBで、microSDスロットも搭載している。価格は7980円。同日から受付を開始し、11月15日から出荷開始。


kobo mini

kobo mini kobo mini

 kobo Miniは、5インチのE Ink搭載電子書籍リーダー。サイズは101.6×133.1×10.3ミリ、重さは134グラム。こちらはフロントライトは搭載されておらず、小型軽量であることを最大の特長とするモデル。価格は6980円。12月中旬から出荷開始予定。


kobo arc

kobo arc kobo arc

 kobo arcは、Android 4系を搭載する7インチAndroidタブレット。国内では未発表のタブレット「kobo Vox」の後継機種に当たり、競合製品にはGoogleの「Nexus 7」、Amazonの「Kindle Fire HD」、Appleの「iPad mini」などがある。

 画面解像度は1280×800ドット。CPUにはOMAP 4470 1.5GHzデュアルコアプロセッサを、メモリは1Gバイトを搭載。ストレージの容量は8Gバイトと16Gバイトの2種類が用意される。そのほか、筐体前面にはSRS TruMediaを採用した1対のステレオスピーカー、内蔵マイク、130万画素のカメラを搭載する。アプリは独自アプリストアではなく、Google Playが利用可能。

 こちらは後日改めてリリース日などを発表するとし、詳細は語られなかった。

 この日楽天は都内で記者会見を行っている。「デバイス/ラインアップの充実」「コンテンツの拡充」「ユーザビリティの拡充」が重点項目として掲げられたこの発表会の模様は追ってお届けする。

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