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» 2012年08月08日 13時30分 UPDATE

GALAPAGOS STOREのiOSアプリがついにリリース、早速試してみた

シャープは8月8日、同社の電子コンテンツストアサービス「GALAPAGOS STORE」のiOS版アプリ「電子書籍 GALAPAGOS」をリリース。早速試してみた。

[前島梓,ITmedia]

 シャープは8月8日、同社の電子コンテンツストアサービス「GALAPAGOS STORE」のiOS版アプリ「電子書籍 GALAPAGOS」をリリースしました。Android版のアプリは早くから提供されてきましたが、今回満を持してリリースされたiOS版アプリはどういった出来になっているのでしょう。実際に使って確かめてみました。

iOSガイドラインに沿ったシンプルで使いやすいアプリ

 以下はGALAPAGOSを立ち上げたブックシェルフ(本棚)の画面です。Android版をお使いの方は「随分スッキリしたな」という印象を受けるかもしれません。iOS版はiOSガイドラインに沿って開発されているため、画面デザインや操作性がAndroid版から一部変更され、Android版にあるデスクやゲートといった画面は省かれました。全体としてはiOSアプリらしい操作感となっています。

tnfigmg1.jpgtnfigmg2.jpg (写真=左)iOS版GALAPAGOSのブックシェルフ画面。作品が端末にダウンロードされているかどうか、未読かどうか、また、しおり・マーカーの有無などはアイコンで分かりやすく表示されている。画面右上のボタンは一括ダウンロード・削除を行うボタン/(写真=右)設定画面。必要十分といったところでしょうか。オン/オフなどトグルボタンでもよいのではと思わせる項目も

 Android版のブックシェルフでは、ローカルストレージに保存されたコンテンツを示す[端末]と、クラウド上に保存された[ネット書庫]を明確に区別していましたが、iOS版ではこれが1つに統合されました。購買情報の同期はアプリの起動時のほか、ブックシェルフの画面に戻ったとき、あとはブックシェルフの画面で明示的にリストを下の方に引っ張ることで同期させることができます。

 ここで、何か1つ作品を読んでみます。ブックシェルフから作品を選んでタップすると、ダウンロード済みであればそのまま作品が開き、そうでなければダウンロードするよう求められます。ここでは『ベルセルク』(三浦建太郎|白泉社)を開いてみました。

tnfigmg3.jpgtnfigmg4.jpg (写真=左)ビューワが立ち上がったところ/(写真=右)画面中央辺りをタップするとメニューが表示される。画面下部はページのスライダー

 メニューアイコンは4つと非常にシンプルで、左からしおり・ページサムネイル・目次の一覧画面、しおりの追加、文字列検索、画面の明るさ調整となっています。作品によっては文字列検索が行えないものもあり、その場合文字列検索のアイコンはグレーになります。

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tnfigmg8.jpg 横持ちで見開き表示にしたところ。Retinaディスプレイで見ると圧巻です

 続いて『ヘルタースケルター』(岡崎京子|祥伝社、.book形式で提供)を開いてみました。写真はメニューを出した状態ですが、先ほどとは少し違うことが分かります。これはXMDFと.bookのファイルフォーマットの違いに起因してビューワの操作系UIがまだ統合されていないことを意味します。シャープによると、年度内にはファイルフォーマットを問わず操作系UIを統一する意向が示されています。

tnfigmg9.jpg .bookコンテンツはメニューなどUIが少し変化していることが分かります。
tnfigmg10.jpgtnfigmg11.jpg (写真=左)コンテンツ内の文字列検索/(写真=右)マーカーなどの機能も

 このiOS版アプリ自体は、ストアの機能を持っていません。つまり、アプリ内で欲しい本を探したり購入したりといったことができません。できるのは、買った本のリスト(購買情報)を同期させ、そして読むことです。実際の購入はブラウザなどでGALAPAGOS STOREにアクセスして行う必要があります。

 iOSユーザーの中には、「Apple ID使ってアプリ内課金で購入できないのか」と感じる方もおられるかもしれませんが、電子書籍ストアアプリに限定して言えば、むしろその施策を採っている方がまれです。iOSではAppleの規約で、コンテンツ決済にはAppleの課金システムを使う必要がありますが、Appleの規約は価格の規定が厳しく、ほかのプラットフォームでの販売価格と二重価格になりがちです。これは一物一価の考えからいっても難しい判断ですが、AmazonのKindleなどもiOS版アプリは「Webで購入し、アプリでダウンロード」というのが基本です。

 参考までにAndroid版との仕様を比較したものが以下の表です。GALAPAGOS STOREの特徴の1つといえる自動定期配信の仕組みは、iOSガイドラインでは実現が難しいため、新着のノーティフィケーションを出し、ユーザーに手動でダウンロードさせるようになっています。このほか、.book形式のコンテンツは、ネット書庫を経由した「しおり・マーカー情報などの同期」は同じOS同士でのみ可、つまり、iOS版とAndroid版で同期できないという制約があります。なお、同時利用は最大3台となっています。

機能 Android版 iOS版 備考
デスク -
ブックシェルフ(ネット書庫対応) iOS版はお気に入り、シークレット登録機能には未対応
定期配信による端末へのコンテンツ自動ダウンロード - ブックシェルフのリストからタップして手動ダウンロード
ビューワ 集英社のOMF形式、辞書コンテンツは後日アップデートで対応予定
SNS連携機能 -
Android版との仕様比較

 iOS版アプリを使ってみて、シンプルで使い勝手も悪くないという印象です。夏休みで読書の需要が上がるのを織り込んで同社がリリースの準備を進めていたiOS版。「(コンテンツを)液晶でキレイに見せたいという思いはずっとあった」というシャープの思いが、Retinaディスプレイ上で高精細なコンテンツを存分に楽しませてくれます。

 GALAPAGOS STOREでは高解像度の雑誌を多数ラインアップしているのも特徴で、約320タイトル、約3200冊がいわゆる4K2K、シャープが“ビックイメージ”と呼ぶこともある高解像度でオーサリングされており、Retinaディスプレイで見るとその迫力に圧倒されます。Getty Imagiesと協力してロンドン五輪の興奮を写真で伝える「Spografia in London」のようなオリジナルコンテンツを新しいiPadのRetinaディスプレイで見ると、その興奮が伝わってくるようです。

 今回のiOS版アプリのリリースを記念し、キャンペーンも実施されます。新規入会特典として、「うさぎドロップ」「ベルセルク」などの人気コミックや、高解像度の雑誌など、合計13点の体験コンテンツが作品によっては1冊丸ごとプレゼントされます。また、同ストアで使えるポイントプレゼントなども行われています。

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