往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。今回は、米Sonyの電子書籍端末「Reader」の3代目モデルとして発売されていた「PRS-700」を取り上げる。
米Sonyの電子書籍端末「Reader」の3代目となるモデル。北米地域をターゲットに販売された製品で、国内では未発売。
Reader初のタッチインタフェース搭載モデルであり、従来の数字キーを用いたメニューは廃止され、画面はアイコンを中心としたデザインに改められている。画面下部に横一列で配置されるボタンは、のちのReaderで標準レイアウトとなる原型を見ることができる。また本体にライトを内蔵し、暗い場所での読書を可能にするなど、外見だけでなく機能面でも大きな進化が見られる。
その一方、ライトの内蔵とタッチ対応パネルの採用によって本体は2ミリほど厚みを増したほか、パネルが重層構造になっているため画面がやや曇って見えるなど、視認性は従来モデルに劣る。重量も25グラムほど重い約280グラムとやや肥大しており、価格も400ドルと、従来モデルに比べて100ドルも値上がりしている。
通信機能は搭載しておらず、同社のオンラインストア「Reader Store」で購入したコンテンツなどをPCから転送して利用する。日本語フォントは内蔵されていないため、本文はもちろんリスト画面上のタイトルも文字化けする。なお、翌年のモデルからは画面サイズおよび機能の違いによるバリエーション展開が行われるようになったため、700系列の型番は本モデルのみで終息し、実質的に「PRS-600」に吸収される形になっている。
メーカー | Sony Corporation |
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国内発売時期 | 未発売 |
発売時価格 | 400ドル |
専用/汎用 | 専用 |
OS | 独自 |
OSバージョン | 3.3 |
サイズ(※最厚部) | 127.6(幅)×174.3(奥行き)×9.7(高さ)ミリ |
重量 | 約280グラム |
解像度 | 600×800ドット |
ディスプレイ | 電子ペーパー(E Ink) |
カラー/白黒 | モノクロ8階調 |
画面サイズ | 6インチ |
通信方式 | なし |
Bluetooth | なし |
内蔵ストレージ | 512Mバイト(ユーザ使用可能領域420Mバイト) |
メモリカードスロット | SDカード、メモリースティックDuo |
バッテリー持続時間(メーカー公称値) | 7500ページ |
タッチ操作 | 対応 |
対応フォーマット | BBeB、PDF、TXT、RTF、EPUB、BMP、JPEG、GIF、PNG |
コネクタ | USB(miniB) |
電子書籍ストア | Reader Store |
その他 | 米国での発売は2008年10月。日本語は非対応 |
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