連載
» 2012年03月12日 10時08分 UPDATE

出版業界ニュースフラッシュ 2012年3月第2週

出版業界で起こったニュースにならない出来事をまとめてお届けする週刊連載。JPOの緊急電子化事業に大きな注目が集まっています。

[新文化通信社]
新文化通信社

 出版業界で起こったニュースにならない出来事をまとめてお届け。2012年の出版業界を占うヒントが隠されているかも?

JPOの緊急電子化事業、5月から申請開始

 3月8日、出版社向けに2回目の説明会を行い、350人が参集。経産省が10億円を助成して電子書籍6万点を制作する事業スキームを伝えた。全体の制作進行を把握するための仮申請をJPOのホームページ内で受付中だが、申請期限を3月16日から28日までに延長。本申請開始は5月ごろになると発表した。会場は満席、会場の外にも椅子を設置して対応した。

以降、3月12日午後2時から京都のPHP研究所本部で関西の出版社向け説明会。同14日午後2時から日本出版会館4階(書協)で人文会系出版社向け、同23、27日午後3時から日本出版会館で電子書籍制作事業者および電子書籍販売事業者向けの説明会を行う。

『掏摸』英訳版、アマゾンのベストブックに選出

tnfignf.jpg 『掏摸』の英訳版として、米ソーホー・プレスから3月20日に刊行される『The Thief』

 芥川賞作家・中村文則氏の『掏摸(すり)』(河出書房新社)英訳版が、米Amazon.comの3月期「Best Books of the Month」に選ばれた。日本人作家の翻訳小説が選出されるのは昨年1O月の村上春樹『1Q84』以来、2度目とみられる。

 同賞はAmazonが毎月、注目の新刊約10点を選出するもので、各書に対する書評もサイト上に掲載。パブリッシャーズ・ウィークリー誌は「中村が描く印象的なアンチヒーロー像は、効果的である一方、批判も招くだろう。いずれにせよ、このジャンルそれ自体と読者に対し、印象づけることとなりそうだ」と評している。


吉川英治文学賞、夢枕氏の『大江戸釣客伝』に

 3月5日、第46回「吉川英治文学賞」の選考会が行われ、夢枕獏氏の『大江戸釣客伝』(講談社)の受賞が決定した。

 父譲りの釣り好きで知られる夢枕氏。江戸時代の将軍・徳川綱吉の時代に発令された「生類憐みの令」と、市井の人びとの営みとの関わりを著した同書だか、夢枕氏は「SF作品での受賞経験は多いが、このような文学作品を評価してもえたことは、本当にうれしい」と語った。

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