NOOK 3G+Wi-Fi、NOOK Wi-Fi――Barnes & Noble電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、米書店大手Barnes & Nobleが2009年に市場投入した初代NOOKを取り上げる。

» 2011年06月23日 08時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

米書店大手Barnes & Nobleの電子書籍端末。6インチのE Ink電子ペーパー採用メイン画面と、操作用の3.5インチタッチ対応カラー液晶を上下に並べた作りが特徴。2009年のクリスマス商戦に合わせて259ドルという低価格で投入されたことにより、ライバル機種であるKindle2が同価格に値下げするに至った。

 発売時点で100万点を超える豊富なコンテンツ数と、購入したコンテンツを最大14日間貸し出せる機能が特徴。OSはAndroidベースだが独自にアプリをインストールすることはできない。

 当初は3G+Wi-Fiモデルのみだったが、2010年6月にはWi-Fiモデルが、2010年暮れにはカラー液晶モデル「NOOK COLOR」が、そして2011年5月にはタッチスクリーンを採用した新型モデルが発表され、同モデルは終息した。同名の後継モデルが発売されたことに伴い、本モデルは同社サイト上では「NOOK 1st Edition」と表記されるようになった。

 なお日本では未発売であり、PDFのビューワとしての利用は可能だが、無線機能を国内でそのまま使うと技適マークがないことから電波法違反に当たる点は注意。

スペックで見る「NOOK 3G+Wi-Fi、NOOK Wi-Fi」

メーカー Barnes & Noble
国内発売時期 未発売
発売時価格 259ドル(NOOK 3G+Wi-Fi)、149ドル(NOOK Wi-Fi)
専用/汎用 専用
OS 独自(Androidベース)
OSバージョン 1.7
サイズ※最厚部 195.6(奥行き)×124.5(幅)×12.7ミリ
重量 約343グラム(NOOK 3G+Wi-Fi)、約328グラム(NOOK Wi-Fi)
解像度 600×800
ディスプレイ 電子ペーパー(E Ink)
カラー/白黒 モノクロ16階調
画面サイズ 6インチ
通信方式 802.11 b/g、3G(NOOK 3G + Wi-Fiのみ)
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 2Gバイト
メモリカードスロット microSD
バッテリ持続時間(メーカー公称値) 10日
タッチ操作 対応
対応フォーマット EPUB、PDB、PDF、JPG、GIF、PNG、BMP
コネクタ microUSB
電子書籍ストア Barnes & Noble eBookstore
そのほか 海外での発売は、NOOK 3G+Wi-Fiが2009年12月、NOOK Wi-Fiは2010年6月

写真で見る「NOOK 3G + Wi-Fi、NOOK Wi-Fi」

右60度傾斜外観本体を持った写真CDとの比較 本体色はKindleに比べると光沢感の強いホワイト(画面=左)/上にE Ink電子ペーパー、下にタッチ操作用のカラー液晶というユニークなレイアウト。Kindle2に比べると50gほど重いがホールド感は悪くない(画面=中央)/画面はKindle2と同じ6インチ。E InkはKindleに採用されているPearlではなくVizplexを採用する(画面=右)
単体正面左側面右側面 俯瞰図。本体左右に送る・戻るボタンをそれぞれ備える。クリック感は固め(画面=左)/左側面。とくにボタン類は備えない(画面=中央)/右側面。こちらもとくにボタン類は備えない(画面=右)
上面底面裏面 上面。電源ボタンを備える(画面=左)/底面。スピーカー、イヤフォンジャック、充電状態表示用LED、microUSBコネクタを備える(画面=中央)/裏面。3G+Wi-Fiモデルがグレー、Wi-Fiモデルがホワイトのカバーを着用する(画面=右)
microSDの抜き差しには裏面カバーを取り外す必要がある。バッテリ交換にも対応
メイン画面コンテンツ表示画面 起動直後のメイン画面。タイトルについては日本語も表示可能(画面=左)/コンテンツを表示したところ。英語の場合、フォントは3種類、フォントサイズは5段階から選択できる(画面=中央)/PDFを表示可能だが、画面全体が左に寄ったレイアウトになってしまう(画面=右)
設定画面。技適マークがないため日本国内では無線LAN機能は利用できない(画面=左)/本体下部のタッチ対応カラー液晶パネルを利用して操作を行う。これは電源投入直後の選択メニュー(画面=中央)/ライブラリからコンテンツを選択する画面における操作メニューの例。右側の上下キーでコンテンツを選び、○印のキーで決定する。左端は戻るキー(画面=右)
検索などでテキスト入力が必要となった場合はソフトウェアキーボードが表示される。日本語入力には対応しない
最終更新日:2011年8月25日


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