Reader Pocket Edition(PRS-350)――ソニー電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、ソニーが2010年に国内市場へ投入した電子ペーパー採用の電子書籍端末「Reader」の5型モデルを取り上げる

» 2011年05月10日 09時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 ソニーがLIBRIeの生産終了から3年後となる2010年に国内市場へ投入した電子ペーパー採用の電子書籍端末の5型モデル。すでに北米向けに発売されていた製品を日本向けにローカライズしたもので、EPUBのほかXMDFの表示にも対応、さらに縦書きもサポートする。

 同時に発売された上位モデルのReader Touch Edition(PRS-650)とは画面サイズが異なるほか、SDおよびメモリースティックDuoスロットがない点、また音楽再生機能が省かれている点が異なる。

 実効解像度584×754ドットのE Inkの電子ペーパーは同時期に販売されていたKindle keyboardにも採用されている「Pearl」だが、Kindle Keyboardとは異なりタッチ操作に対応しており、指先のほか付属のタッチペンでも操作が行える。ネット接続機能は持たず、PCで購入したコンテンツを転送する必要がある。カラーはシルバー、ピンクのほか、日本オリジナルのブルーの計3色が用意される。

 2011年6月のアップデートで新たに.book形式の閲覧に対応した。

スペックで見る「Reader Pocket Edition(PRS-350)」

メーカー ソニー
国内発売時期 2010年12月
発売時価格 1万9800円
専用/汎用 専用
OS 独自
OSバージョン 3.0.02.07100
サイズ(※最厚部) 104.6(幅)×145.4(奥行き)×9.2(厚さ)ミリ
重量 約155グラム
解像度 600×800ドット
ディスプレイ 電子ペーパー(E Ink)
カラー/白黒 モノクロ16階調
画面サイズ 5インチ
通信方式 なし
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 約2Gバイト(使用可能領域:約1.4Gバイト)
メモリカードスロット なし
バッテリー持続時間(メーカー公称値) 約1万ページ、約14日間
タッチ操作 対応
対応フォーマット XMDF、EPUB、PDF、TEXT、JPEG、GIF、PNG、BMP、.book
コネクタ USB(microB)
電子書籍ストア Reader Store
そのほか -
最終更新日2013年5月14日

写真で見る「Reader Pocket Edition(PRS-350)」

右60度傾斜外観本体を持った写真CDとの比較 本体サイズは文庫本とほぼ同等(写真=左)/重量は約155グラムと、いわゆる読書端末としては飛び抜けて軽い(写真=中央)/画面サイズは5インチ(写真=右)
単体正面左側面右側面 見た目は左右対称だが、ボタン配置は左手のホールドを前提としている(写真=左)/左側面。特にボタンはなくすっきりしている(写真=中央)/右側面。タッチペンを収納する(写真=右)
上面底面裏面 上面。電源ボタンを備える(写真=左)/底面。リセットスイッチ、microUSBコネクタ、イヤフォンジャック、音量大/小キーを備える(写真=中央)/裏面。ラバー塗装で滑りにくくなっている(写真=右)
メイン画面コンテンツ表示画面 ホーム画面。上段には前回閲覧したコンテンツ、中段には書籍一覧、下段にはメニュー切り替えタブなどが並ぶ(写真=左)/コンテンツの一覧。日付順、タイトル順、著者名などでソートが可能。これはサムネイルで表示したところ(写真=中央)/コンテンツを表示したところ。ページめくりは画面のフリックか、もしくは下部のボタンで行う(写真=右)
写真の表示や手書きメモの保存が可能(写真=左)/転送ソフト「eBook Transfer for Reader」。USBマスストレージとして認識させてファイルを転送することも可能(写真=右)

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