イーストは、2011年5月にも最終の仕様が発表される予定の「EPUB 3.0」について、その普及促進と情報発信を目的とするポータルサイトを日本電子出版協会と共同で立ち上げた。
イーストは3月18日、2011年5月にも最終の仕様が発表される予定の「EPUB 3.0」について、その普及促進と情報発信を目的とするポータルサイト「epubcafe」を日本電子出版協会(JEPA)と共同で立ち上げた。
EPUB 3.0に国内外のコンテンツプロバイダーが注目するのは、縦書き/ルビ/禁則/傍点など日本語の組版仕様がサポートされる点。事実上の世界標準フォーマットでこれらの仕様がサポートされることで、特殊な手間なく日本のコンテンツを世界に届ける下地ができる可能性がある。
これらの仕様はすでにWebKitのようなレンダリングエンジン側での実装も進められており、例えば、3月8日に公開されたGoogleのWebブラウザ「Google Chrome 10.0」では縦書きやルビなどの表示がサポートされている(縦中横には未対応)。
epubcafeでは、これらのEPUB関連情報などが集約されていく予定。イーストでは、EPUB3のさまざまな出版ジャンルへの応用についての小冊子を作成中だともしており、同社が3月22日に開催予定の「EPUB成果報告会」でこれらの紹介も行われる見込み。
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