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» 2011年03月01日 09時00分 UPDATE

扶桑社、「ESSE」電子版を4月7日から配信へ

女性をメインターゲットにした月刊実用情報誌の中では、発行部数、販売部数ともに最大級の雑誌である「ESSE」が4月7日発売号から電子版と同時発売されることが明らかとなった。

[西尾泰三,ITmedia]
電子版ESSE ESSE電子版

 扶桑社は3月1日、フジテレビジョンが発行する主婦向け生活情報誌「ESSE」の電子版の配信を4月7日発売号から開始することを明らかにした。女性向けの総合雑誌で電子版が発売されるのはこれが初。

 ESSE電子版は、原則として紙の雑誌と同日に発売され、誌面の内容も同じだが、一部の純広告やタイアップ記事などは掲載されず、別冊付録などにも対応しないという。こうした事情もあり、500円という雑誌の価格に対し、電子版では450円での配信としている。富士山マガジンサービスのFujisan.co.jpのほか、MAGASTOREでの販売から開始し、電子雑誌を扱う書店に順次拡大していくという。

 扶桑社によると、電子版は新たな流通ルートの開発を目指す実験的な取り組みであるとしている。将来的には、動画や音声などを追加したリッチコンテンツ版や、紙では収録しきれなかった独自コンテンツ版、Webコンテンツなどと連動した独自オリジナル電子雑誌アプリなどの企画も視野に入れているという。

 ネットエイジアの調査によると、20代女性の半数以上は、電子書籍で提供されるなら紙の新聞は購入しなくなると回答、雑誌でも同様の傾向が示されている。また、男女別の傾向として、紙媒体にそれほど執着していないのは女性であるとレポートしている。

 現在の電子書籍市場は男性ユーザーが大半を占めていると思われ、実際にeBook USERが以前実施した読者アンケートなどからもその傾向は見て取れる。しかし、携帯キャリアからスマートフォンが続々と登場している状況などを考えれば、スマートフォンを経由して電子書籍市場にも女性ユーザーが今後増加するのは間違いない。

 そうした女性ユーザーにしっかりと訴求するという意味で、女性をメインターゲットにした月刊実用情報誌の中では、発行部数、販売(実売)部数ともに最大級の雑誌であるESSEが電子化されるのはほかの女性雑誌などにも少なからず影響を与えるだろう。

 ESSE編集長の小林孝延氏にコメントを求めたところ、「私自身もiPadを愛用していますが、電子版を提供することで、これまで紙の『ESSE』を手に取ることがなかったような人たちに対しても訴求でき、新たな読者が獲得できることを期待しています」との回答が寄せられた。

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