ピース又吉『火花』は受賞逃す。
5月14日、第28回「三島由紀夫賞(三島賞)」「山本周五郎賞(山本賞)」が発表された。三島賞は『私の恋人』(上田岳弘)、山本賞は『ナイルパーチの女子会』(柚木麻子)が受賞した。
両賞はともに1988年創設、三島賞は純文学、山本賞は大衆文学を主な対象としている。過去には、『阿修羅ガール』(舞城王太郎/第16回三島賞)、『クォンタム・ファミリーズ』(東浩紀/第23回三島賞)、『自分を好きになる方法』(本谷有希子/第27回三島賞)、『火車』(宮部みゆき/第6回山本賞)、『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦/第20回山本賞)、『満願』(米澤穂信/第27回山本賞)などが受賞している。
第28回三島賞には、候補作としてお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの処女作『火花』もノミネートされていたが、受賞には至らなかった。
選考委員は三島賞が、川上弘美さん、高村薫さん、辻原登さん、平野啓一郎さん、町田康さん。山本賞が、石田衣良さん、角田光代さん、佐々木譲さん、白石一文さん、唯川恵さん。受賞者には、それぞれ正賞の記念品と、副賞の賞金100万円が贈られる。
『現在地』(岡田利規)
『愛と人生』(滝口悠生)
『指の骨』(高橋弘希)
『火花』(又吉直樹)
『私の恋人』(上田岳弘)
『人生相談。』(真梨幸子)
『イノセント・デイズ』(早見和真)
『絶唱』(湊かなえ)
『永い言い訳』(西川美和)
『ナイルパーチの女子会』(柚木麻子)
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