川島海荷「プライベートでも来たい」――小田急百貨店に有隣堂の新書店がオープン

4月24日にオープンする有隣堂・楽天・リーディングスタイルの協業による書店「STORY STORY」。その記念のセレモニーが開かれ、アイドルグループ「9nine」のメンバーらによるトークショーが開催された。

» 2015年04月23日 18時30分 公開
[宮澤諒eBook USER]

 東京・新宿の小田急百貨店本店10階に4月24日、有隣堂・楽天・リーディングスタイルの協業による本・カフェ・雑貨の複合書店「STORY STORY」がオープンする。

良質な商品を取りそろえた雑貨スペース

 「『私』、編集空間」をコンセプトに、訪れる人々の人生を彩るさまざまな商品を用意。書籍はもちろん、ブックカバーやバッグ、食器、コーヒー用品、楽天がこれまでに販売してきた「kobo glo」「Kobo Aura」「Kobo Aura H2O」「Kobo Arc 7HD」といった電子書籍リーダー/タブレットなどを取りそろえた。

入口すぐに展開する雑貨スペース
質の高い商品が並ぶ
鎌倉でバッグや袋物などを販売している「鎌倉 今村」。和布であしらわれたブックカバーは歴史物や文豪の小説と相性がよさそう
楽天市場の人気商品が並ぶスペースには、Koboの電子書籍リーダーが並ぶ。いままで電子書籍を利用したことがなかった人でも、気軽に手に取ることができそうだ

独特な棚作りに注目

 書籍はジャンルごとに並べられているほか、人気の作品は専用の棚を設けたり、「おなかを満たすしあわせ」「或る女子の時間」など独自の視点で編集された棚も用意するなど、読者への訴求効果を高めるさまざまな取り組みが施されている。

書籍スペースは約100坪、6万冊ほどの書籍を取り扱っている
独自の視点でチョイスされた書籍が並ぶ
マンガは若干少なめな印象
植物図鑑とともに本物の植物が並べられている
家事関係の書籍棚には何とほうきが
白を基調にしたレジカウンター
ブックカバーはシンプルに。裏にはロゴマークのフクロウが描かれている
袋はこんな感じ

 店内奥には親子連れにうれしいプレイスペースや、授乳室も用意。これは有隣堂が手掛る「Do!Kids」というキッズ用の書籍販売スペースで、これまでに有隣堂のテラスモール湘南店では設置していたが、都内での展開は今回が初だという。

児童書の品ぞろえはかなりの充実
子どもたちが安心して遊べるスペースも用意
隣には授乳室も

小説に登場するメニューに舌鼓

 店内に設けられたカフェスペースでは小説に登場する料理を食べることもできる。例えば、『流星の絆』(東野圭吾)に登場する名物「アリアケ」のハヤシライスや、『村上ラジヲ』(村上春樹)で語られるクロッカンテシーザーサラダ、『白鯨』(ハーマン・メルヴィル)第15章で主人公が食べるクラムチャウダーなど、本好きにはたまらないメニューも多数用意。

ブックカフェはもはやトレンドになりつつある
楽天市場で人気のフードやドリンクなどを提供
座席は68席用意
小説に関連したメニューは本好きにはたまらない

 カフェ内では会計前の本を持ち込んで読書することも可能で、読んだ本はカウンター横の返却棚に置けば回収してもらえる。また、Kobo Arc 7HDが20台配置され、『CanCam』『DIME』『eclat』『UOMO』といった電子雑誌を無料で読むことができる。

持ち込んだ本は「BOOK RETURN」と書かれた棚に返却できる
窓際のスペースでは外の景色も楽しめる

 オープンに先駆けて4月23日に開催されたセレモニーでは、有隣堂の松信裕代表取締役社長をはじめ、楽天の島田亨代表取締役副社長執行役員、小田急百貨店の樋本達夫代表取締役社長、書籍の取り次ぎを担当する日本出版販売の平林彰代表取締役社長、カフェのコンサルタントを担当したリーディングスタイルの今出智之代表取締役らが出席した。

 書籍のみの販売にこだわらない、バラエティーに富んだ魅力ある書店作りを希望した小田急百貨店側と、書籍・雑誌の売れ行きが伸び悩む中で、新たな業界開発に取り組もうとしていた有隣堂のビジョンが一致したことで、今回の開店が実現したという。

 「店内では楽天市場の人気商品を販売しているが、こういうネットとリアルを組み合わせる、O2Oの実現に向けた取り組みがこれからもっと進んでいけばいいと思っている」(松信裕代表取締役社長)

左から、樋本達夫氏、平林彰氏、松信裕氏、島田亨氏、今出智之氏

ライブツアーを控えた9nineも登場

 セレモニーでは、イベント第1弾としてアイドルグループ「9nine」によるトークショーも開催。メンバーは事前に店内を見て回ったようで、感想を聞かれた“うみにー”こと川島海荷さんは、「本が好きで、プライベートでもカフェで本を読んだりするんですけど、ここはすぐ近くに本があるし、落ち着いた雰囲気なのでプライベートでも利用したいですね」と笑顔で回答。

東野圭吾さんや宮部みゆきさんの作品が好きだと言う川島海荷さん(写真中央)

 トークショーでは、STORY STORYのオリジナルマグカップと、それぞれのメンバーと同じ誕生日の作家の著書が手渡された。この本は、リーディングスタイルが手掛ける「BIRTHDAY BUNKO」という企画から生まれたもので、うるう年を含めた366日分、365人の作家の作品を取りそろえ、STORY STORYでも販売されている。

STORY STORYからのプレゼントを手渡されたメンバー。左から、吉井香奈恵さん、村田寛奈さん、川島海荷さん、佐武宇綺さん、西脇彩華さん

 誕生日占いや血液型占いが好きで普段から本を集めているという西脇彩華さんは、自分の誕生日と同じ作家の本を手にしたことが本当にうれしかったようで「わたしと同じ誕生日で本を書かれている方がいるんだなって思うと、自分の誕生日が誇らしくなりますね!」と、この日一番のハイテンションでコメントした。

 9nineは4月末から全国12カ所を回るツアーを予定。年末のカウントダウンライブをインフルエンザで欠席した村田寛奈さんは、「絶対風邪をひかないように、にんにく注射を打ちに行こうと思ってます。次のツアーでは絶対体を壊さないように、突っ走っていきたいです」と体調の良さをアピール。

 カフェ内に設置してあるKobo端末では、9nineのライブフォトを収めた『9nine DREAM LIVE in BUDOKAN』も無料で読むことできる。川島さんは「多くの人にフォトを見てもらって、ライブに来てほしいですね。ダンスレッスンやボイストレーニングをがんばってきましたし、皆で盛り上がれる曲も用意しているので一体感のあるライブにしたいです!」と意気込みを語った。

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