出版業界ニュースフラッシュ 2015年3月第3週

出版デジタル機構の共通書誌情報システムが話題に。

» 2015年03月23日 11時55分 公開
[新文化通信社]
新文化通信社

出版デジタル機構、電子の共通書誌情報システム提供へ

 このほど、電子書籍の書誌情報を蓄積し、電子取次・電子書店への配信に利用する「共通書誌情報システム」を開発した。無償の同システムを利用することで出版社は、電子書籍の書誌情報を1カ所にまとめられ、作業・管理負担の軽減に繋げられる。

 現在、各電子取次や電子書店によって書誌情報項目はさまざまだが、共通システムを提供することで利便性の向上を図る。利用出版社は同システムにアクセスし、各タイトルの書誌情報を随時、登録。取引のある電子取次や電子書店は、必要な情報をそこから抜き出す仕組み。

 3月31日に申請書や利用規約の提供を始め、4月7日に受付を開始。システムの本稼働は5月12日を予定している。

講談社、「講談社学芸クリエイト」設立へ 社内外の編集を受託

 講談社は3月23日、100%出資の新会社「講談社学芸クリエイト」を設立する。人文系の書籍・雑誌をメインに、講談社および他出版社の企画提案や編集を受託する編集プロダクション。既存の講談社のシリーズを手がけるかどうかなど、「(具体的な)中身はまだ決まっていない」(広報室)という。

 講談社選書メチエや同学術文庫のほか、単行本の編集を担ってきた学芸局の林邉光慶局長が社長に就く。非常勤取締役は渡瀬昌彦取締役、監査役は木村芳友顧問。社員は講談社からの出向も予定している。資本金は1000万円。業務開始は5月の予定。

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